<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第2日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリーショートプログラム(SP)首位発…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第2日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリー

ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が2大会連続優勝を飾り、26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)代表に内定した。

1991年から3連覇した父正和コーチ(54)との大会初の父子2連覇を達成。個人&団体で銀メダルだった22年北京五輪に続き、2大会連続の切符を手にした。

今季は本来の完成度から遠く、苦しむ演技もあったが、12月上旬のグランプリ(GP)ファイナルでSP108・77点の自己ベストをマーク。銀メダルを獲得し、復調を示した。19日のSPでも104・27点でトップに立ち、「今シーズンは五輪に出ることは最低条件で、そこでいい成績を取ることが最大目標。ここは自分の壁を越える通過点だと感じている」と自信を見せていた。

代表発表は21日の全種目終了後となるが、今大会の優勝者は即内定。一足先に切符を獲得した。全日本2連覇王者の肩書を持ち、決戦の地ミラノに乗り込む。

◆五輪への道 男女シングルの出場枠は各3。今大会の優勝者が最優先で代表入り。2人目は2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は、世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。ペアの出場枠は2で、五輪出場の条件である基準のスコアをクリアしているのは三浦、木原組と長岡、森口組のみ。アイスダンスは団体のみの出場で、基準のスコアに達しているのは吉田、森田組だけとなっている。

◆全日本の父子優勝 66年から3連覇を達成した小塚嗣彦を父に持つ小塚崇彦が10年に制し、史上初めて達成した。鍵山は前回大会で初めて頂点に立ち、2組目の快挙。父の正和コーチは、91年から3連覇を果たしており、連覇した父子は史上初のケースとなった。

◆鍵山優真(かぎやま・ゆうま)2003年(平15)5月5日生まれ、横浜市出身。星槎国際高横浜を経て22年から中京大。5歳で競技を始め、19年全日本ジュニア優勝。20年ユース五輪金メダル。22年北京五輪で個人&団体銀メダル。24年4大陸優勝。同全日本優勝。世界選手権は銀メダル3個(21、22、24年)銅メダル1個(25年)。趣味は写真撮影。160センチ。血液型O。