ドジャースでルーキーシーズンから世界一を経験したキム・ヘソン(C)Getty Images いかなる結果であろうと“優勝…

ドジャースでルーキーシーズンから世界一を経験したキム・ヘソン(C)Getty Images
いかなる結果であろうと“優勝メンバー”という事実に変わりはない。
現地時間12月18日、MLBは、2025年のポストシーズンにおける分配プール金額を発表。2年連続でのワールドチャンピオンとなったドジャースは、総額4610万ドル(約72億円)。一人当たり48万4748ドル(約7560万円)の“ボーナス”が支給される形となった。
ポストシーズンに出場した全12球団が対象となる同ボーナスは、6月1日以降にチームに在籍、もしくは負傷者リストに登録されていた選手全員に、全額が支給される。ドジャースで言えば、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の日本人トリオはもちろん、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンら主力はもれなく大金を得る。
無論、「全員」が対象である以上、結果を残せなかった控えメンバーにもボーナスは支給される。韓国メディア『OSEN』によれば、ポストシーズンで出場2試合(打席数0)に終わったキム・ヘソンも満額を手にしたという。
マイナーリーグで開幕を迎えた26歳は、5月4日にメジャーデビューを飾ると、内外野を器用に守れるマルチ性が評価され、ワイルドカードシリーズからワールドシリーズまでロースター入り。要所で代走、または守備固めに起用された。
だが、打席数はゼロ。負けたら終わりの短期決戦でデーブ・ロバーツ監督からの信頼を勝ち取りきれなかったのは、火を見るよりも明らかである。ゆえに韓国国内では今回のボーナス授受に皮肉の声も飛んでいる。
日刊紙『朝鮮日報』は、「だから下働きをするべきなんだ。優勝ボーナスはたっぷり得た」とキム・ヘソンに対する48万4748ドル(約7560万円)のボーナス支給を報道。「彼はドジャースのポストシーズン全試合(17試合)で、すべて先発から除外された。しかも出場したのは2回だけだ。しかし、インパクトはあった」と伝えた。
また、韓国のスポーツメディア『SPOTV News』は「“金持ちの家”の控え選手でも構わないのだ。キム・ヘソンは十分な役割を果たした」と強調。韓国時代に所属したキウムの最終年の年俸6億5000万ウォン(約6900万円)を超える額を今回おボーナスで得たことをふまえて、「主力でなくとも、名門チームで金銭的利益を確実に得た」と報じた。
今オフは一部メディアでトレードの噂も囁かれているキム・ヘソン。その動静は今冬も小さくない注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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