テインは、同社が開発・製造する「TEIN 4x4 DAMPER GRAVEL 2」をベースとした高性能4x4ダンパーが、…
テインは、同社が開発・製造する「TEIN 4x4 DAMPER GRAVEL 2」をベースとした高性能4x4ダンパーが、中東日産(Nissan Middle East FZE)が推進するPROJECT SAFARIにおける日産のフラッグシップSUV、パトロール(Y61/Y62/Y63)に採用されたことを発表した。12月12日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都首長国アブダビで開催中の中東最大級の4x4オフロードイベント「Liwa Festival」(12月12日~2026年1月3日)で、「SAFARI PRO SHOCKS BY TEIN」として正式に披露された。2026年から、中東市場を皮切りに、グローバル市場で日産パトロール向けの高性能アフター製品として提供を開始。初年度でのグローバル販売企画セット数は1000セットを予定している。

日産パトロールは、世界各地域で高い評価を得ている本格的大型オフロードSUV。砂漠や悪路などの過酷な環境下においても高い耐久性と操縦安定性において高い信頼を獲得しており、特に中東地域では王族をはじめ、政府機関や国境警備・警察車両まで幅広く採用されている。今回採用されたテインの高性能4x4ダンパーは、優れたオフロード走破性と舗装路での快適な乗り心地を両立した専用設計が高く評価され、同車両の走行性能アップグレードに大きく貢献するという。
ベースモデルである「TEIN 4x4 DAMPER GRAVEL 2」は、冬はマイナス40度という過酷な環境のモンゴルや中国内蒙古などの過酷なオフロードで3年間テストを重ね、昨年よりアジア地域で販売を開始。中国では鄭州日産パラディンの最上級グレードモデルにも標準装着されている。
今回のプロジェクトではさらに高温・砂漠・高負荷という中東市場特有の過酷な使用環境に対してもテストを重ね、1年という短期間で複数回の開発とチューニングを熟成。今回、世界屈指の砂丘地帯であるリワ砂漠で開催される中東最大級のオフロードイベントという最高の舞台での披露を迎えた。この同イベントは、4x4車両の走破性や耐久性が砂漠実地で評価されるもので、日産パトロールが主役となる象徴的な舞台としても周知されている。王族や政府関係者はじめ、経験豊富で目の肥えたオフロードファンが多く来場し、テイン製品装着の日産パトロール試乗車においても体験試乗を受けて高評価を獲得したという。


なお、日産パトロールは、27年度に07年以来となる日本市場に再投入が予定されており、テインも日本のオフロードカスタマー向けに世界市場で培った高性能4x4ダンパーを提供致していくとしている。
テインコメント
「このたび、世界的に高い評価を受けている日産パトロールに、当社の高性能4x4ダンパーが採用されたことを大変光栄に思います。また、LIWA Festival開催日には砂漠地帯の国境警備専用と数百台の引き合いも頂いております。また、今後の4x4市場向け開発製品生産に向けて、弊社中国工場(江蘇省宿遷市)専用セル生産ラインを構築し、安定且つ高品質な4x4製品を供給してまいります。テインは今後も、グローバル市場における大型オフロードSUVの性能向上への貢献に向けて、実環境に根差した技術開発を通じて、グローバル4x4 オフロード市場に新たな価値観を提供してまいります。