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 元NBA選手のカーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックス他)が、現地の人気番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演。古巣であるニックスの「エミレーツNBAカップ2025」(以下“NBAカップ”)優勝を称えた。

 ロサンゼルス・レイカーズの一員として過ごした2021-22シーズンを最後に現役から引退しているカーメロは、2011-12シーズン途中から2016-17シーズンまでの約5年半の間ニックスでプレー。2014年1月には本拠地マディソン・スクエア・ガーデンで62得点を記録するなど圧倒的な活躍を見せたが、プレーオフではカンファレンス準決勝以上の戦績を残すことができなかった。

 カーメロの現役時代にはNBAカップ自体が存在しなかったが、それでも自身が果たせなかった“トロフィー獲得”の栄光を素直に賞賛した。カーメロは番組で次のようにコメントしている。

「今ある勝利、チームが経験してきた全ての勝利を評価すべきだよ。何年か経てば、このインシーズン・トーナメント(NBAカップ、以下同)のトロフィーはきっと大きな存在になる。NBAの重要な一部になるはずだ。だからこそ、今の勝利をしっかりと受け止め、感謝すべきだと思う」

 ニックスはNBAカップ優勝後、NBAカップのバナーを掲揚しないことを発表した。シーズン中のトーナメント制覇を記念するよりも長期的なポストシーズンでの目標を優先するという球団の方針を反映したものだが、MVPを受賞したジェイレン・ブランソンも「NBAカップ制覇は前進ではあるが、成功を計る最終的な基準ではない」とチームの方針に同意を示していた。カーメロは、この方針に異を唱えている。

「多くの人がインシーズン・トーナメントのカップについて、バナーを掲げるべきなのかについて議論している。でも俺は、この瞬間を大切にすべきだと思う」

 NBAカップはレギュラーシーズン序盤におけるファンの関心と競争性を高める目的で導入されたものであり、チームがこのカップ戦をどのように扱うかについては多くの議論が巻き起こっている。カーメロは長期的な目線でNBAカップの存在意義を見据え、カップ戦制覇も称えるべき一つの成果であることを主張した。

 2000年から20年以上にわたってリーグ優勝争いから遠い存在となっていたニックスにとって、カップ戦であっても“優勝”のもつ意味は大きい。2020年に公開された映画『ソウルフル・ワールド』ではニックスの選手が決定機を逃すシーンが描かれおり、ディズニーが揶揄するまでに“勝てないチーム”というレッテルが貼られていた。ニックスのジョシュ・ハートは、NBAカップ制覇時に来ていたTシャツを差し「ニックスがチャンピオンって書いてるよ、すごいな」と笑みをこぼしていた。

 すでに弱小チームのレッテルは剥がれているニックスだが、NBAカップに続きリーグ制覇も成し遂げることはできるか。シーズン後半も目が離せない。