ヤクルトは今オフ、前エンゼルスのホセ・キハダ、前ブルワーズのヘスス・リランゾ、前中日のナッシュ・ウォルターズと3人の外国…
ヤクルトは今オフ、前エンゼルスのホセ・キハダ、前ブルワーズのヘスス・リランゾ、前中日のナッシュ・ウォルターズと3人の外国人投手の獲得を発表した。キハダ、リランゾはリリーフ候補であり、ウォルターズも中日ではリリーフがメインであった。
2025年はピーター・ランバート、ペドロ・アビラと2人の助っ人が先発に組み込まれていたが、2026年は日本人投手で先発を回していかなければならない。現在は再建期であり、長期的な観点から、日本人の先発投手を確立させたいという意図がみられる。そして、長らく先発陣に苦しむヤクルトだが、期待が寄せられて先発候補も少なくない。
まず、先発の中心を担ってもらわなければならないのが、吉村 貢司郎、高橋 奎二、奥川 恭伸、山野 太一の4人だ。特に高橋と山野は故障離脱があってフル稼働とはいかなかったが、投球内容は良化しており、今シーズン終盤には楽しみな投球を見せていた。
ブレイク候補として、昨年のドラフト1位・中村 優斗(諫早農‐愛知工業大)と来年で高卒4年目を迎える坂本 拓己(知内)が挙がる。中村に故障に泣いたシーズンとなったが、2年目の逆襲が期待される。坂本は今年のシーズン終盤に一軍デビューを果たした有望株のサウスポーだ。年々球速が上がり、今年は最速155キロを計測した。二軍では先発ローテを回り、17試合で防御率3.40を記録し、来年は一軍先発も視野に入る。
その他、ベテランの小川 泰弘、高梨 裕稔、石川 雅規、青柳 晃洋に加え、先発転向が予定される松本 健吾、アンダースローの下川 隼佑、TJ手術から復活が期待される23年のドラ1位・西舘 昂汰、ドラフト4位指名の増居 翔太(トヨタ自動車)など、頭数はいる。現有戦力から日本人先発を確立させることが、池山監督1年目の至上命題となりそうだ。