女子プロレス・スターダムの元ワンダー・オブ・スターダム王者で、現在はアクトレスガールズでプレーイングマネジャー兼キャスト…
女子プロレス・スターダムの元ワンダー・オブ・スターダム王者で、現在はアクトレスガールズでプレーイングマネジャー兼キャストとして活躍している惡斗が19日、都内で記者会見を開催。フルコンタクトアクションエンターテインメント「ACTRIUM(アクトリウム)」を26年2月28日、東京・新木場1stRING(第1部午後2時~、第2部午後6時半開演)で旗揚げすることを発表した。
今年8月8日に「株式会社惡ACT」を立ち上げた惡斗は、新たなエンターテインメントプロジェクトをプランニング。「ACTRIUM」とは「ACT=演じる」と「RIUM=空間」の造語で、「戦乙女(いくさおとめ)×アクション×ドラマ」をコンセプトに、アクション、殺陣、ダンスだけではなくプロレスの肉体表現と演劇的ドラマ、キャラクター性を融合させた新しい表現空間だという。旗揚げ公演では「VALKYRIE ACTRIUM-立花の章-」(脚本=溝口優、演出=秤谷建一郎)を披露する。
所属キャストは現段階で惡斗のほか、西尾咲良(アクトレスガールズから円満移籍)、初江律香(オフィス怪人社)、ダンサー兼モデルの真白恵茉の4名。旗揚げ公演にはその他、元バリアフリープロレスHEROリングアナの阿川祐未、若尾桂子、安藤啓介、アクトレスガールズの日菜といろ、みあ朝子、新井みずか、天翔ゆい、青葉ちいの出演が決定済み。追加キャストは追って発表される。
アクトレスガールズとは姉妹団体として協力関係となり、惡斗自身はアクトレスガールズに所属した形での旗揚げとなり、並行して舞台など女優活動も続けていく。
旗揚げにあたって、惡斗は「コンセプトは戦乙女×アクション×ドラマで、女優たちが自分の肉体を使って、アクションだけではなく、殺陣、歌、ダンス、プロレス、そういうものを使って、自分たちのドラマを表現していきます。また、キャラクター性を融合させていきたくて、ドラマの部分でやっていこうと思っております。所属メンバー、関わっていく女の子たちに戦う女性、格好よく美しく、気高くも含めて人に憧れる存在になってほしい。信念を持ってほしいという意味も込めて、戦乙女ヴァルキリーとつけました」と説明。
続けて、惡斗は「東京だけではなく、大阪とか地方にも行きたいと思っています。アクトレスガールズのメンバー、新メンバーもみんなで上がっていきたいです。まだ先の話なんですけど、夢としてはソーシャルメディアのカードゲーム化したいとか、海外に行きたいとか、アニメ化したいとかいっぱいあります。将来的に女の子たちにこうなりたい、このキャラクターになりたいっていう憧れる職業になっていきたいなと思って、上を目指していきたい」と目を輝かせた。
元々、女優として活動していた惡斗は出演した舞台がきっかけとなりスターダムに入団し、12年2月5日にデビュー。わずか11カ月で初代アーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠。13年11月3日にはワンダー・オブ・スターダム王座に就くなどして活躍した。しかし、目の負傷のため、15年12月23日の後楽園ホール大会で無念の引退。
その後、プロレス界から離れていたが、17年7月26日に新木場で開催された「Growth」でリングアナを務め、以後「Growth」ブランドのリングアナとして活動。その一方、19年2月23日新木場大会で惡斗に“激似”の覆面マネジャー、ワイルド・バニー(惡斗は従姉妹と自称)が出現し、悪党軍団ワイルド軍のセコンドワークをこなした。
21年から悪斗はアクトレスガールズの新ブランドでアクション舞台の「アクトリング」にレギュラーメンバーとして参加。同団体のプロレス部門の「アクトレスリング」にも取り組み、24年にはAWGシングル王座を戴冠。同団体には従姉妹(自称)のバニーも登場している。現在はケガのためプレーヤーとしては欠場中で、来春の復帰を予定している。
旗揚げに先立ち、来年2月21日、新木場で開催されるHEROの「旗揚げ16周年記念大会」ではオープニングアクトでアクトレスガールズメンバーによるアクトレスタイム、アクトレスリング提供試合が行われるが、同大会には惡斗も来場し「ACTRIUM」旗揚げのあいさつを行う予定だ。