2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返っ…
2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。
新潟県では、中越が春夏ともに県大会を制して、今年を代表する「顔」となった。昨年秋に準優勝して勢いに乗ると、春は10年ぶりとなる優勝を飾った。夏は3回戦で勝負の日本文理戦で勝利すると、決勝で連覇を狙った新潟産大付に競り勝って7年ぶりの夏甲子園出場を手にした。1994年以来、実に31年ぶりの甲子園白星こそならなかったが、敗戦の中でも148キロ右腕の石山 愛輝投手(3年)がデビューを果たし、逸材としてのアピールに成功した。
秋季大会では北信越大会決勝が史上初の「新潟決戦」となり、帝京長岡が初優勝を飾った。プロ野球・日本ハムなどで活躍した芝草監督の下、初の栄冠を手にして、春夏通じて初の甲子園となる来年のセンバツ出場も確実にしている。県大会では3位ながら、北信越大会では上田西(長野)、小松大谷(石川)、星稜(石川)と、他県を代表するチームに勝利して、最後は県大会優勝の日本文理に県大会のリベンジを果たした。準優勝の日本文理も来春のセンバツ出場は有力となっている。
これまで新潟県勢がセンバツに2校出場したのは、2011年に日本文理と佐渡が出場した1度だけ。それも佐渡は21世紀枠だっただけに、一般枠でセンバツ2校が選出されれば史上初のことになる。
近年、六日町の躍進が目立つ。23年秋に8強入りすると24年春も8強。夏こそ初戦敗退に終わったが、24年秋から今年の秋まで、4季連続で8強入りした。今年の夏は15年ぶりの8強入りでもあった。若井監督が25年度限りで勇退が決まったなか、快進撃を続けたナインが、来年も公立校の意地を見せつけてくれる。