2015年から重賞競走へと格上げされ、今回で11回目という歴史の浅い牝馬限定のハンデ戦だが、過去10年間でトップハン…
2015年から重賞競走へと格上げされ、今回で11回目という歴史の浅い牝馬限定のハンデ戦だが、過去10年間でトップハンデを背負った馬は[2-2-3-12]で、1番人気馬は[3-0-1-6]。一筋縄ではいかないレースだ。舞台となる中山競馬場芝1600mコースは1角奥のポケットからスタートして外回りコースを約1周。大雑把に言えばスタートからゴール前の急坂までコース全体が下り勾配で、かつ丸みを帯びているのが特徴で、最後の直線は308m。ゴール前には高低差2.4mの坂が設けられている。
◎チェルビアットはNHKマイルC3着。初勝利まで4戦を要したが、未勝利戦脱出後のフィリーズレビューで0.1秒差2着。桜花賞は思うような位置で競馬が出来ずにやや不完全燃焼のような競馬になったが、NHKマイルCは頭+ハナ差3着。前走の紅葉Sは逃げ、先行馬が1〜3着を占める中で中団から力でねじ伏せるように力強く差し切った。初めて経験する中山コースがポイントとなりそうだ。
〇ドロップオブライトは京成杯AH2着。今年に入ってから後方で脚を溜めるレースが多かったが、この時は前後半の半マイルは46.1秒〜45.2秒というタフな流れの中2番手から。早めに逃げた馬を捕まえに行って1度は先頭に立ったところを内埒沿いを急襲された。しかし、56kgを背負っていただけに価値が高い。前走のスプリンターズSは流れに戸惑ったように後方ままでレースを終えたが、京成杯AH当時と同ハンデは恵まれた。
▲ビップデイジーは阪神JF2着、チューリップ賞3着。春のクラシック2戦は案外だったが、同世代牝馬では上位の実績を持つ。ローズSは大外枠から2着馬からクビ+クビ差の4着で、秋華賞も逃げ、先行馬が上位入線を果たす中での0.7秒差6着。着順イメージほど悪い内容ではなかった。中山競馬場は初めてだが、ゴール前に急坂がある阪神コースは苦手としておらず、大きく割り引く必要はないと判断した。
△ボンドガールは関屋記念2着。1600〜2000mまでの重賞で2着6回の実績を持つ。近走は気難しさが表面化して結果に結びつかないケースが増えてきているものの、その実績は無視できない。
NHKマイルC含めマイル重賞2着3回の△ウンブライル、一昨年の本レース2着△フィールシンパシー、最後に京成杯AHで鮮やかな追い込みを見せた△ホウオウラスカーズの名前を挙げておきたい。