谷口栄斗選手のインスタグラム(hirototaniguchi0930)より神奈川県厚木市で生まれ、東京ヴェルディ一筋で歩…

谷口栄斗選手のインスタグラム(hirototaniguchi0930)より

神奈川県厚木市で生まれ、東京ヴェルディ一筋で歩んできた守備職人が、同じ神奈川の名門へと新天地を移す。J1川崎フロンターレは19日、東京ヴェルディのDF谷口栄斗(26)が来シーズンより完全移籍で加入することを正式発表した。小学生から高校生まで東京Vの育成組織に在籍し、国士舘大学を経て2022年からトップチームでプロキャリアを積んできた生粋の緑戦士が、等々力での新たな挑戦に臨む。

181センチ、77キロの体格を持つ谷口は、センターバックを主戦場に対人の強さと得点力を兼ね備えたディフェンダーとして活躍。公式戦通算133試合に出場し、J1通算64試合・8得点、J2通算54試合・2得点の実績を誇る。特に印象的だったのが2024年の川崎F戦でのハットトリック。今季はJ1で2位となる17試合無失点の立役者となり、2シーズン連続のJ1残留に貢献した。

育成組織から長く在籍した東京Vからの退団について、谷口は「悩みに悩んで決断しました。ヴェルディは大好なクラブで感謝しかありません。ただ僕に残された時間は多くはありません。この先のサッカー人生で、シャーレを掲げたい、その先の景色が見たいという目標を持っています」 と、タイトル獲得への強い思いを語った。

川崎Fへのコメントでは「偉大なクラブの一員になれたことを非常にうれしく思います。クラブの目標達成に向け、妥協することなく、すべてを出し切ります」と決意を表明。今夏にDF高井幸大がトットナムへ移籍し、センターバックの補強が急務だった川崎Fにとって、鹿島アントラーズなど複数クラブとの争奪戦を制しての獲得は大きな意味を持つ。地元出身の新戦力が、川崎Fの守備陣にどのような変化をもたらすのか注目される。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部