<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP)大会初の父子2連覇が…
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP)
大会初の父子2連覇が懸かる鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が首位発進した。唯一の大台となる104・27点。心強い援軍の応援を力に変えていた。観客席に、若き天才ピアニスト角野隼斗(30)の姿があった。
今季のSP曲は「I Wish(回想)」。米歌手スティービー・ワンダーの名盤「キー・オブ・ライフ」(1976年)に収録されたもので、角野とポーランドのギタリスト、マーシン(25)がカバーしたものだ。
鍵山の希望で、角野が書き下ろしたオリジナル楽曲をエキシビションで使用することも決まっている中、角野とマーシンが急きょ会場に駆けつけて生応援することが決定。「ユウマ」と書かれた最新の応援タオルを持った2人は、しっかりと氷上からも見えていた。
演技後、鍵山は角野と再開。コラボレーションが実現した後、練習リンクを訪れてもらったことがあり、この日もツーショット写真を撮影するなど親交を深めた。父の正和、カロリーナ・コストナーの両コーチも含めた撮影もし、翌日のフリーへ、さらには「I Wish」誕生から50周年となる26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)に向けて、特に欧州で評価の高いピアニストからパワーをもらっていた。