NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第2節(リーグ…
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第2節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年12月21日(日)13:40 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 横浜キヤノンイーグルス
三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)
再びリーグワンに戻ってきた三菱重工相模原ダイナボアーズのルカニョ・アム選手。「日本のラグビーは成長しています」
2022シーズン、ディビジョン1第15節の前半16分。コベルコ神戸スティーラーズの13番、ルカニョ・アムが左サイドライン際で相手のパスをインターセプトし、そのままトライゾーンへ駆け抜けた。
ラグビーワールドカップ2019日本大会の南アフリカ代表優勝メンバー。“ルーク”の愛称で知られるルカニョ・アムが、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)の一員としてリーグワンに戻った理由をこう語る。
「自分のキャリアにとって良いタイミングでした。新しい環境で能力をさらに高められるし、ダイナボアーズは自分が貢献できるチームだと思います」
「日本のラグビーは成長しています」とルークは続ける。
「特定のポジションだけではなく、チーム全体が非常に競争力をもっています。セットピース、トランジション、ターンオーバーなど、攻守両面でレベルが上がっている。スピード感があり、競争の激しいリーグになっています」
第1節の浦安D-Rocks(以下、浦安DR)戦では13番で先発。試合は相模原DBが計3枚のイエローカードを受け、14人で戦う時間が長かったが、ルークは攻守で鋭くスペースを突き、浦安DRの攻撃の芽を摘む場面も見せた。
「あらゆる局面で高いスキルが求められます。バックスとしてスペースを見つけ、コミュニケーションを取り、スペースを作り出し、そこへ走り込む。こうしたスキルを常に要求されるので、自分にとっても非常に刺激的です」
ホストゲーム開幕戦となる第2節は、横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)との“神奈川ダービー”。横浜Eには2019年と23年のラグビーワールドカップ連覇に貢献した南アフリカ代表メンバーであるジェシー・クリエルが所属しているが、今節はメンバー外となり、直接対決はお預けとなった。
しかし、ルークのメンタリティーに変わりはない。相手が誰であろうと、フォーカスするのは自分たちのラグビーだ。
「ラグビーは15対15のチームスポーツなので、1対1ばかりではありません」と、ルークは落ち着いた口調で語る。
そこで「2022シーズンの第15節、横浜E戦でジェシー・クリエルのパスをインターセプトしてトライしたことを覚えていますか」と尋ねると、ルークは一瞬はっとした表情を見せ、次に大きく笑いながらこう言った。
「ええ、覚えています。良いトライでしたね。またあのようなパスが来るといいですね」
(宮本隆介)