<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP)初の五輪を目指す友野…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇19日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP)

初の五輪を目指す友野一希(27=第一住建グループ)は、三浦佳生(オリエンタルバイオ/明治大)の背中を追う。

26年2月に控えるミラノ・コルティナ五輪の男子代表3枠目候補に挙がるが、88・05点の4位発進。4回転ジャンプ2本を降りながら、スピンの終わりで転倒した。まさかのミスは「なんか…こけていました」と理由が分からず「らしさ全開。ちょっともったいない部分も、自分の全部を出してしまった」と受け止めた。

27歳は、シニアで3度目の五輪シーズンを迎える。代表3枠目を争う三浦とは7・60点差がつき、フリーでの好演技は逆転の絶対条件となる。5歳で出会い、二人三脚で歩む平池大人コーチからは「いつまでたってもかわいいな、お前は」と声をかけられ「ちょっと頼りなかった。どれだけ上のレベルで戦っていても、昔と変わらない演技をしてしまった悔しさがある」と苦笑い。緊張感高まる競演にも「意識しないと言えばうそになるけど、とにかく最後まで自分のためにスケートをしたい」と誓った。【松本航】