2歳のGIにおいて、前走で勝っている馬が好成績なのは当たり前といえる。ただ、朝日杯FSの場合はあまりにも極端だ。 8…

 2歳のGIにおいて、前走で勝っている馬が好成績なのは当たり前といえる。ただ、朝日杯FSの場合はあまりにも極端だ。

 86年以降で見ると、前走1着馬は【34-27-27-225】の勝率11%、複勝率28%、回収率が単勝88%、複勝73%と上々の数字を残している。一方、同2着以下は【5-12-12-227】で順に2%、11%、9%、37%だから、その差は歴然。取捨選択する上で有効なデータとなっているのだ。

 そして近年は更に凄いことになっている。何と08年から前走で勝っている馬が17連勝中なのだ。他の2歳GIはどうかというと、阪神JFでは22年のリバティアイランドや24年のアルマヴェローチェ、ホープフルSでは23年のレガレイラなど、それぞれ前走で負けていた馬の戴冠も珍しくない。したがってこれは朝日杯FS特有の傾向といえる。

 今年は出走馬14頭のうち、10頭が前走で勝利を挙げている。少々頭数は多いが、データ的には12頭の中から勝ち馬が出る可能性大とお伝えしておきたい。