日本学生野球協会は19日に審査室会議を開き、今春の選抜高校野球大会に初出場したエナジックスポーツ(沖縄県名護市)の神谷…
日本学生野球協会は19日に審査室会議を開き、今春の選抜高校野球大会に初出場したエナジックスポーツ(沖縄県名護市)の神谷嘉宗監督(70)に対し、暴言と体罰(危険行為)と報告義務違反があったとして、11月13日から謹慎1年の処分を科した。
同校は15日の取材に「残念であり、再発防止に向けて取り組む」と話し、神谷監督は指導を自粛している。
日本学生野球協会によると、事案は同校に届いた匿名の投書で発覚。学校が全校生徒へのアンケートや野球関係者への聞き取りを行った。
今年7月の全国選手権沖縄大会決勝で、エナジックは沖縄尚学に敗れた。相手校の校歌を聞きながら涙する部員たちに対し、神谷監督は「死ね、泣くな」などと暴言を放ったという。
そのほか、バスに乗り遅れた部員に球場から寮までの13キロ超を歩いて帰るように指示したり、選手の尻にボールを投げつけたりといった不適切な指導があったという。
同校の野球部は2022年に創部。今春の選抜大会は「ノーサイン野球」を掲げて16強入りした。神谷監督は浦添商(沖縄)と美里工(沖縄)を甲子園に導いた経験がある。(大宮慎次朗)