12月31日で退任するオリックス湊通夫球団社長(63)が19日、京セラドーム大阪で退任会見を行った。「ファンの皆さんに支…
12月31日で退任するオリックス湊通夫球団社長(63)が19日、京セラドーム大阪で退任会見を行った。
「ファンの皆さんに支えていただいたなという印象です。しんどいことの方がよく覚えている。3連覇の前、コロナで先が見えない不安があった。逆に考える時間が多かった。いろんな人と話ができた。福良さん(GM)であり、中嶋さん(前監督)であり。3連覇へつなげていけた。楽しかった思い出は3連覇できたこと。神宮球場で日本一になれたことです」
87年にオリエント・リース(現オリックス)に入社。11年にオリックス野球クラブに出向し、18年1月から球団社長に就任した。21年、25年ぶりにパ・リーグ優勝を飾り、23年までリーグ3連覇。22年には日本一にも輝いた。御堂筋パレードも強烈に脳裏に焼き付いている。「こういう仕事ができてよかったな。またやりたいなと思いました」と振り返った。
キャンプ地変更や2軍の大阪舞洲移転など施設面での改革を推進。吉田正尚や山本由伸のメジャー挑戦の後押しもした。同じ関西に阪神という人気球団が存在する中、女性ファンや子育てファミリー層のファン獲得のために尽力。「達成感はあります」と語った。
来年1月1日付で馬殿(ばでん)太郎氏(59)が球団社長に就任する。湊球団社長は「14年間、いた球団。宝物のような存在です。バックアップはします。ただ、その後は距離感をもって。ベースはある。新社長にはそれを見た上で、新しいことにチャレンジしていってほしい。変えていくから意味がある」とエールを送った。湊球団社長は1月1日付でオリックス野球クラブ顧問となる。