名門ジム31人目の全日本新人王を目指し、鈴木丈太朗(24=帝拳)が出陣する。20日、東京・後楽園ホールでプロボクシング全…

名門ジム31人目の全日本新人王を目指し、鈴木丈太朗(24=帝拳)が出陣する。20日、東京・後楽園ホールでプロボクシング全日本新人王決勝が開催され、フライ級決勝で東軍代表として、西軍代表の橋本陸(25=グリーンツダ)との対戦を控える。

19日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、50・7キロでパスした橋本に対し、50・6キロでクリアした。

初挑戦だった昨年の東日本新人王は2回戦で逆転KO負けを喫して涙をのんだ。11月3日の東日本新人王決勝をクリアした後、1週間は休養。すぐに練習再開し、所属ジムでWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国)、前WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、同門の前WBA世界ライトフライ級王者高見亨介や元WBO世界同級王者岩田翔吉とスパーリングを重ねてきたという。

新旧世界王者との実戦練習は大きな自信につながり「スパーリング相手が強すぎて…。でも周囲から絶対に良い経験になると言われてやってきた。この6週間でしっかりと仕上げてきた。完璧でした」と気合十分だ。24年3月から自身のサポートのために地元愛媛から母さやかさん(44)と専門学校生と中学生の妹2人も上京。支えてくれる家族のためにも登龍門とされる新人王の「称号」で恩返しするつもりだ。

勝てば、名門ジムで31人目の全日本新人王となる鈴木は「通過点ですが、先のことは見ていない。東日本決勝もそうしていたので今回の全日本決勝だけに集中している」と気合を入れ直していた。