「大橋ジムの布袋さん」こと布袋聖侑(21=大橋)が所属ジムの6人目の全日本新人王を狙う。20日、東京・後楽園ホールでプロ…

「大橋ジムの布袋さん」こと布袋聖侑(21=大橋)が所属ジムの6人目の全日本新人王を狙う。20日、東京・後楽園ホールでプロボクシング全日本新人王決勝が開催され、スーパーフライ級決勝で東軍代表として、西軍代表の松尾タンク拓海(20=真正)と拳を交える。

19日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量が行われ、52・0キロでパスした松尾に対し、52・1キロでクリアした。

昨年に続く、新人王挑戦となる。2度目挑戦となる今年は全日本新人王に王手をかけた。11月3日の東日本新人王決勝後から短期間の調整となったものの、布袋は「昨年の新人王予選に出た時、5カ月で4試合やって試合後の切りかえの感覚は残っていたので。少し休んで好きなもの食べてゆっくりしてすぐに練習再開しました。ほぼ体重も変わらずで調整できました」と手応えを示した。

所属ジムは世界王者5人を輩出しているが、全日本新人王も5人と同じ人数となる。布袋は「その記録は知らなかった。気合が入りますね」と強調。宮城農高出身で、元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナーの「激闘王」スタイルにあこがれ、大橋ジムに入門した経緯がある。27日にサウジアラビアで世界ランカーとの対戦を控える前日本ライト級王者・今永虎雅(26)を指導に集中するため、八重樫氏がセコンド入りできない。

布袋は「八重樫さんから『自分はいけないからゴメンね』と言われました。所属ジムでの国内試合は、自分が今年最後の選手になる。自分なんてまだまだですが、しっかりと勝利で締めたい」と集中力を研ぎ澄ませていた。