筑波大蹴球部は19日、茨城県内の同大学で、プロ内定者記者会見を行った。J2サガン鳥栖DF安藤寿岐、名古屋グランパスMF加…
筑波大蹴球部は19日、茨城県内の同大学で、プロ内定者記者会見を行った。
J2サガン鳥栖DF安藤寿岐、名古屋グランパスMF加藤玄、浦和レッズ内定GK佐藤瑠星、横浜F・マリノスDF諏訪間幸成、J2大分トリニータ内定MF山崎太新と小井土正亮監督が出席した。
3年時に浦和入りが発表されていた佐藤は、大津高校(熊本)時代に全国高校サッカー選手権大会で脚光を浴びた。ただ決勝では松木玖生(サウサンプトン)擁する青森山田に0-4で完敗。「選手としても人としてもまだまだだった」。悔しさをもって大学進学し、成長した。卒業生の日本代表MF三笘薫(ブライトン)も師事した谷川聡教授に体の使い方を学び、もともとの身体能力を最大限発揮できるように。1、2年はトップで試合に絡めなかったが、3、4年では関東大学サッカーリーグのベストイレブンに選出されるまでに進化した。
「試合でミスをしても確約をした4年間がある。プロと違って、首を切られることはない。トライアンドエラーを繰り返せる貴重な場。大学に来てよかった」
印象深い試合は昨年6月。天皇杯で当時J1首位を走るFC町田ゼルビア相手にPK戦で2本のストップの大活躍を見せてチームをジャイアントキリングへと導いた。
安藤や加藤や諏訪間が大学蹴球部を退部し、1年前倒しでプロに挑戦した一方で、佐藤は大学でプレーを続けた。GKという交代が少ないポジションや、西川周作という絶対的な守護神がいたことも考慮し、冷静に判断したという。「関東リーグを無事優勝することができてとても良いシーズンを過ごせた。これまでの4年間の成長した姿をプロで発揮して、浦和レッズの最後のとりでとなれるように精いっぱい勝負して参ります」と意気込んだ。【佐藤成】