2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返っ…

2025年が終わりに近づこうとしている。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。

 群馬県では、健大高崎が強さを誇った。秋の準々決勝で桐生第一に敗れるまで、県内公式戦で33連勝。2023年夏準決勝で桐生第一に敗れて以降、続けてきた県内の連勝記録は、奇しくもまたも桐生第一の前に敗れ、記録が途切れたことになる。

 県内33連勝中は、24年センバツで初優勝、25年センバツ4強、24年秋季関東大会準優勝、25年春季関東大会優勝と、関東、全国でも強さを誇った。

 2球団との競合の末、今ドラフトでロッテ1位指名された石垣 元気投手(3年)、オリックス3位指名の佐藤 龍月投手(3年)をはじめ、タレント軍団を形成。学校としても初となるドラフト1位指名の石垣は、最速158キロの直球をひっさげて大舞台へと挑戦していく。

 その健大高崎に土をつけた桐生第一が秋の群馬を4年ぶりに制した。さらに、夏に続き新チームの秋も4強入りしたのは公立進学校の高崎。偏差値は70を超え、東大などに合格者を輩出している学校が、快進撃を見せた。夏に前橋にサヨナラ勝ちして8強入りすると、準々決勝では桐生第一を破って21年ぶりに夏4強入りを決めた。秋も明和県央を破るなど4勝を挙げて4強入りを果たしている。少ない練習時間ながら効率的なメニューをこなして結果を残しているナインが、来年の「主役」の座を狙う。