日本サッカーの礎を築いたレジェンドたちの集合ショットにファンが胸を熱くした。 写真を公開したのは、Jリーグ発足時のヴェ…
日本サッカーの礎を築いたレジェンドたちの集合ショットにファンが胸を熱くした。
写真を公開したのは、Jリーグ発足時のヴェルディ川崎でセンターバック、ボランチとして活躍した柱谷哲二氏だ。仲間を激しく鼓舞する姿から“闘将”と呼ばれた柱谷氏は、日本代表のオフトジャパンでもキャプテンを務め、アメリカワールドカップを目指したアジア最終予選に臨むも、最終戦となった1993年10月28日のイラク戦で終了間際に同点弾を許して2-2の引き分け。日本初のW杯出場を目前としながら涙の帰国を余儀なくされた。
日本サッカーの歴史を語る上で避けては通れない「ドーハの悲劇」。その悔しさを味わった当時のメンバーが、忘年会シーズンとなった12月、中華料理屋に集まり、宴を催したようだ。
柱谷氏は「楽しいひととき」とコメントを付けて、ドーハ組の集合ショットを自身の公式エックス(旧ツイッター)に投稿している。
写真に写るのは総勢10人。柱谷氏とセンターバックコンビを組んだ“アジアの壁”井原正巳氏のほか、都並敏史氏や福田正博氏、勝矢寿延氏、吉田光範氏などが肩を組んで写っており、中央にはラモス瑠偉氏と並んで、当時のオフトジャパンで黒子として働いた現日本代表監督の森保一氏が笑顔でポーズを決めている。
■「みなさん、結構飲んでるんでしょうね」
何とも懐かしい面々の忘年会ショットに対して、SNS上には「すごいメンバーw」「ドーハ組♪激熱メンバー♪」「みんな笑顔や!」「いい写真だなぁ」「世代すぎて泣ける」「みなさん、結構飲んでるんでしょうね」などの声。「ドーハ組の皆様!! 魂は今の世代に受け継がれていますね」のコメントに加えて「森保監督もこのメンバーに入ったら頭が上がらないのかな」「ポイチ大出世」と、このメンバーの中では若年者である森保監督の“立ち位置”を気にするコメントも寄せられた。
「ドーハの悲劇」は確かに悲劇だったかも知れないが、サッカーファン、選手、サッカー少年たちの心に火を付け、世間的に大きな注目を集めたことで、その後のJリーグの盛り上り、そしてジョホールバルの歓喜へと繋がる熱気を生んだ。現在の8大会連続ワールドカップ出場へと繋がったことを考えると、なくてはならない出来事だったとも言える。
そしてそのピッチにいた森保氏が、来年夏には日本代表監督としてワールドカップの舞台に再チャレンジする。“新しい景色”を見た暁には、改めてドーハ組の慰労会を開いてもらいたい。