楽天の宗山塁内野手(22)が18日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2400万増の4000万円でサイン。大幅…
楽天の宗山塁内野手(22)が18日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2400万増の4000万円でサイン。大幅昇給を勝ち取り、来季はフルイニング出場の誓いを立て、個人タイトルとして三冠を目標に掲げた。また今オフは鹿児島県内での孤独トレを行うことを明かし、弱点克服でさらなるレベルアップを図る。(金額は推定)
激動のルーキーイヤーを走りきった宗山の表情は、喜びに満ちていた。苦しさを知り、待ち遠しく思う来季がある。「まずショートでフルイニング出場したいっていうのはあるので」。目標は明確で、すでにイメージはできている。さらなる飛躍はもう待ったなしだ。
今季は122試合に出場して打率・260、112安打、3本塁打、27打点を記録。ケガなく1年間を完走し、新人遊撃手としては44年ぶりとなるベストナインに選出された。だが、「数字として満足していない」とキッパリ。来季以降も継続してベストナインへの選出、ゴールデングラブ賞の目標に加えて、打撃タイトルも見据えていた。
「ショートで打撃タイトルを取るということがどれだけ難しいことかっていうのはもちろんある。近いところで言うと、最多安打や首位打者。それを目標に、一つイメージしてやってはいます」
正遊撃手として打撃タイトル保持者は、パ・リーグでは10年に首位打者と最多安打を獲得した西岡剛が最後。その難しさを理解しているからこそ、今季最多安打を獲得した村林の姿に「やることを変えずに1年間準備されている姿を近くで見させてもらった。それを見ることができてよかった」と学び、宗山自身の引き出しに早くも加えた。
さらなる成長は必須条件となる。今オフの自主トレは「自分のやりたいことに集中したい」と鹿児島県内で、一人で行うことを決めた。大切にしたいのは自分自身のペースで、地道に弱点と向き合う時間だ。「1年間終わって、よりたくましくなった姿を見ていただきたい」。宗山には無限の可能性を切り開く力がある。大きな成長を信じ、一気に駆け上がっていく。