相手に怖がられるような、打てるショートへの決意を示した。楽天宗山塁内野手(22)が18日、仙台市内の球団事務所で契約交渉…
相手に怖がられるような、打てるショートへの決意を示した。楽天宗山塁内野手(22)が18日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2400万円増の年俸4000万円で更改。「逸材」と称されたドラ1の実力を発揮した1年目だった。122試合に出場し、打率2割6分で規定打席に到達。新人遊撃手44年ぶりのベストナインも受賞した。「相手から嫌だなというか、怖がられるようなバッターになりたい」。さらなるレベルアップを誓う。
そのためには長打を増やしたい。今季の本塁打は3本で、長打率は3割4分。「1発、パンチ力のあるバッターは守っていて嫌なので、そこが一番」。安易にボール球に手を出さない選球眼も磨く。「投げ間違いできないと思われることが怖いバッター、嫌な選手なんじゃないかなと」。ソフトバンク近藤のように長打もあり、安定して高打率を残せる打者が理想像だ。
来季以降は打撃タイトル獲得を見据える。「近いところで言うと、最多安打や首位打者」と思い描く。「ゆくゆくはもっともっとパワーがほしいので、長打のタイトル、ホームランもそうですし、打点もそれに関わってくると思いますし、(打撃タイトルを)ショートでとなると本当になかなかいないので、それを目標に」と球史に名を刻む。
球団の1年目終了時の昇給額は1位則本の4800万円増、2位田中将の4500万円増に続く歴代3位、野手ではトップとなった。増額分の使い道を問われると「1年間、無事に走り抜けたので、両親に何かプレゼントできたらなと」。打席では怖さを追求するが、優しい孝行息子であり続ける。【山田愛斗】(金額は推定)