全国高校駅伝が21日、京都市のたけびしスタジアム京都発着(男子=7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で…
全国高校駅伝が21日、京都市のたけびしスタジアム京都発着(男子=7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で開催される。男子代表の浜松日体は、3年連続の出場。完全燃焼を誓って大舞台に挑む。
昨年は大会直前に感染症がチーム内にまん延。本来の力を発揮できず、2時間11分32秒の46位に終わった。4区を走った佐藤瑞城(3年)は体調不良で区間44位。「体が重く力も入らなかった。うまく走れた、走れない、ではなく力を出し切れなかったことが問題」と厳しい表情で振り返る。5区の小川志生(3年)も本調子からは遠く同39位。「全く思い通りに走れなかった。悔しかった」と不完全燃焼に終わった。
今回は佐藤が各校のエースが集う最長区間の1区(10キロ)、小川も長距離区間の4区(8・0875キロ)での起用が有力だ。佐藤が「20位以内でタスキをつないで勢いをつけたい」と言えば、小川も「自分はラストが得意。落ち着いて入って、確実に20番以内でタスキを渡したい」と決意。2度の試走も行い、有言実行のイメージも膨らむ。
号砲が近づき、気持ちも高ぶる。主将を務める小川は「圧倒的な選手はいない。1人1人が力を出し切って20位以内を目指したい」とチームの思いを代弁した。目標達成へ、今年こそ「全力」をつなぐ。【前田和哉】