米メディアが注目したアロンソの発言 複数の米メディアが一斉に報じた衝撃の流出だった。オリオールズは11日(日本時間12日…

米メディアが注目したアロンソの発言

 複数の米メディアが一斉に報じた衝撃の流出だった。オリオールズは11日(日本時間12日)、メッツからFAとなっていたピート・アロンソ内野手を5年契約で獲得。メッツ生え抜きの主砲が、入団会見で発した“ある言葉”に米メディアが注目している。

 米スポーツ局「MLBネットワーク」は15日(同16日)、同局の番組内でアロンソのオリオールズ移籍について取り上げた。アロンソは、球団史上2番目の高額FA契約となる5年総額1億5500万ドル(約241億円)で契約。司会のマット・バスガーシアン氏は、入団会見でアロンソが発した言葉を取り上げた。

「ピートのコメントに注目です。『自分の中では全くためらいはありませんでした。このチームだ。この人たちだ。ボルチモア(・オリオールズ)だ』と。彼はオリオールズでプレーしたいという意思を明確にしただけでなく、メッツとはもう終わりだったとはっきり告げています」と、古巣への未練を断ち切っての移籍だったと伝えた。

 バスガーシアン氏がそう言い切る背景には、2024年オフの出来事がある。昨年、メッツはフアン・ソト外野手と歴代史上最高額となる15年7億6500万ドル(約1190億円)で契約。一方、FAとなっていたアロンソとは、なかなか契約がまとまらず、オプトアウト付きの2年5400万ドル(約83億円)と短期間の再契約を結んだ。

「去年のことがあったので、彼は心を痛めていないことは絶対にないです。『あのチームは本気で自分を欲しがっている。じゃあ、行くよ』って。ピートにとっても良い決断だし、オリオールズにとっても良いことです」と、バスガーシアン氏はアロンソの決断を尊重した。

 続けて「彼はいい形で(メッツを)去りました。奥さんと一緒に、メッツのファンに向けてとても感じのいい別れのメッセージを出していました。ファンにも本当に愛されていた選手でした」と、オリオールズの正式発表直後、アロンソの妻・ヘイリーさんがSNSに綴ったメッツへの感謝についても触れ、主砲の新しい門出にエールを送った。

 米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」によると、メッツの2025年の総年俸は3億3850万ドル(約527億円)。MLB2位の金額だが、7年間メッツの主砲として活躍し、2019年には53本塁打でタイトルを獲得し新人王にも選出されたアロンソを引き留めることはできなかった。(Full-Count編集部)