駒大の主将・山川拓馬(4年=上伊那農)が来年以降にマラソン挑戦を視野に入れていることが、分かった。18日に箱根駅伝に向け…
駒大の主将・山川拓馬(4年=上伊那農)が来年以降にマラソン挑戦を視野に入れていることが、分かった。18日に箱根駅伝に向けたオンライン会見に出席した藤田敦史監督(49)が明かした。
山川は1年時に箱根駅伝5区区間4位で好走し、2023年の大学3冠(出雲、全日本、箱根)に貢献した。2年時は4区、3年時には再び5区を務め、区間4位と好走した。
今季は6月の函館ハーフで世界選手権東京大会男子マラソン代表・吉田祐也(GMOインターネットグループ)に2秒差の3位と競り合った。
駅伝は10月の出雲6区で区間2位。11月の全日本では8区区間3位の走りで、2年ぶりの優勝に貢献するなどキャプテンとしてチームをけん引してきた。
大学3冠を知る最後の世代の1人のマラソン挑戦に指揮官は「彼は元々の練習が非常に好きな選手ですので、マラソンには非常に向いているランナーではないかなと思います」と言う。
藤田監督も実業団の富士通時代に世界選手権の入賞実績を持つ元マラソン選手。箱根路の1区間よりも距離が約2倍となる過酷なレースは「試合本番のスタートラインにしっかりいい状態で立つことが非常に難しい競技であり、それだけ練習量積まないと本番でもいい結果が出ない競技でもある」と語る。
練習量だけではない厳しさもある。ただ、藤田監督は教え子に無限大の可能性を感じていた。具体的な出場大会は明言しなかったが、「今後、彼の中に(マネジメント力が)備わってくれば、彼のもともと持っている気持ちの強さが融合してくると、将来はマラソンランナーとして成功できるかなと思います。彼のマラソン挑戦というのは私自身も非常に楽しみにしております」と期待した。