1年半ぶりの復帰戦に臨んだベテランを襲った“フィジカル・モンスター”の戦慄の左ストレート。その衝撃で顔面が逆方向へ弾け…
1年半ぶりの復帰戦に臨んだベテランを襲った“フィジカル・モンスター”の戦慄の左ストレート。その衝撃で顔面が逆方向へ弾ける衝撃シーンが発生。「アゴを撃ち抜かれた」「パンチを貰うたびに体の力が抜けていった」と驚きの声が相次いだ。
12月14日、後楽園ホールで開催された「RISE194」。MOMOTARO(OGUNI-GYM)と門脇碧泉(TARGET)が対戦。門脇が衝撃の1ラウンドKO勝ちを収めた。ムエタイ、キックの舞台で輝かしい戦歴を積み上げてきたベテランの秒殺敗戦に、ファンからは「止めるの早い」「顔が逆方向に弾けた」などの反応が飛び交った。
ONE Championshipや近年はKrushなどにも参戦していたMOMOTAROは35歳のベテランで7年ぶりのRISEで臨む再起の一戦。対する門脇はランキング19位。気鋭のランカーがどこまで食い下がれるかが焦点だったが、ベテラン相手に驚きのポテンシャルを解放する。
ゴングとともにMOMOTAROは、サイドキック気味の変速的な構えで、空手・ムエタイ仕込みの老獪なテクニックを見せる。同じく空手バックボーンの門脇もこの動きにすぐ反応。正対する独特のフォームで、パンチからヒザへとテンポよく触るMOMOTAROに対し、門脇はスイッチしながら距離を詰め、距離感を探る。
序盤1分半の短い攻防の中でも、門脇の右ハイが頭をかすめ“あわや”の場面を作る。さらに、組みの体勢から強振した左フックが命中。効いたMOMOTAROはなんとかクリンチで逃れるが、これで一気に失速する。その後も連打やヒザで体勢を取り繕おうとするが、門脇の猛進に防戦一方となる。
残り20秒、右で触ってから再び左フックを振り抜くと、MOMOTAROの頭が大きく仰け反る。さらに連打で追撃し、3発目の左でフラフラと後退する相手を尻目に、門脇が再び左を振り抜くと、コーナーでMOMOTAROの腰が落ちてダウン。立ち上がろうとするもフラリとバランスを崩す姿を見て、レフェリーが試合を止めた。
レフェリーのストップに対し、MOMOTAROが戦える意思を示していたことから、ファンからは「止めるの早い」「もう止めるのか」といった声も聞かれた。しかしスローリプレイでは、ダウンで頭部がグラグラと揺れながら落ちる衝撃シーン。さらにはフィニッシュとなった3連打の最後、左ストレートがテンプルから顎先を正確に捉え、目が泳いだ危険な状態が映し出されていた。すると「パンチを貰って顔が逆方向に弾けた」「あの一発はアゴを撃ち抜かれた」「パンチを貰うたびに体の力が抜けていった」と、“続行は危険”とするレフェリーの判断を支持する声が相次いだ。
実績から事前予想で「MOMOTAROの勝利」としていたABEMA解説の一馬は、「(門脇は)身体能力オバケですから。今後来るんじゃないかな。身体能力に格闘技の技術がプラスされたら、この選手は化けると思うんですよ」と、そのポテンシャルの高さを断言。一方で、左フックから一気にペースを崩しKO負けとなったMOMOTAROについても、1年半という試合ブランクを考慮してか「ちょっと目が慣れてなかった」と敗因を冷静に分析していた。