卓球男子の松島輝空(木下グループ)は、2025年に快進撃を見せ、自身初となる世界ランキングトップ10入りを果たした。シー…

卓球男子の松島輝空(木下グループ)は、2025年に快進撃を見せ、自身初となる世界ランキングトップ10入りを果たした。シーズン最後の国際大会「WTTファイナルズ香港」では、世界ランキング1位の王楚欽(中国)をあと一歩まで追い詰めるフルゲームを演じ、その実力を証明した。

中国メディアも松島の活躍に熱い視線を送りつつ、彼に続くスター候補の存在についても言及している。

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■「冷静なチェスプレイヤー」

松島は今季、シーズン中盤以降に躍進。「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」で準優勝を果たすと、「WTTチャンピオンズ・フランクフルト」では決勝を制し、優勝を飾った。その結果、世界ランキングは8位に浮上。香港でのファイナルズでも1回戦で王楚欽と対戦し、ゲームカウント3-1とリードする場面もあるなど、王者を本気で追い詰めた。

この快進撃に中国メディア『捜狐』も注目。18日付の記事で松島のプレーを「眼鏡をかけた冷静なチェスプレイヤーのようだった。目まぐるしく変化する攻防の中で、緻密に組み立てられた試合運びを淡々と展開していた」と表現し、その戦術眼と冷静さを高く評価している。

さらに記事では、「“チェスプレイヤー”の松島に加え、彼の背後には同等の才能と個性を備えた2人の若手選手が控えている」と述べ、松島に続くスター候補として2人の10代選手を紹介した。

■世界ユースを沸かせた両者

1人目は、11月の世界ユース選手権U19シングルスで優勝した川上流星(星槎横浜)。記事では「激しく攻撃的なスタイルを持ち、まるで“小さな大砲”のように圧倒的な破壊力を見せつけた」とその爆発力を称賛している。

2人目は、同大会で準優勝に輝いた吉山和希(岡山リベッツ)。記事内では「まさに“リズムマスター”である」と評され、試合のテンポを自在に操るプレースタイルに注目が集まった。

『捜狐』は3選手について「1人は計算高く、1人は突進し、1人はリズムを操る」とそれぞれの特徴を挙げたうえで、「並外れた才能を持つこの3人の若手は、今後10年の男子卓球界において最も強力な予備軍となるだろう」と将来性を高く評価している。

松島が世界トッププレーヤーへの道を切り拓き、その背中を追う存在として川上と吉山にも関心が寄せられている。日本卓球界の若き才能たちが、今後どのような飛躍を遂げていくのか。その動向に注目が集まる。

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