11月に広島県であった「JOCジュニアオリンピックカップ2025年全日本卓球選手権大会(カデットの部)」で、山口県周南…
11月に広島県であった「JOCジュニアオリンピックカップ2025年全日本卓球選手権大会(カデットの部)」で、山口県周南市立富田中1年の西見香音さん(12)が14歳以下の女子シングルスで3位に輝いた。2歳年下の妹とともに次世代のホープとして期待を集める逸材。夢の五輪出場を胸に、さらなる躍進をめざす。
16日、周南市役所で藤井律子市長に結果を報告した西見さん。前回は5位だった全日本選手権で、表彰台に立てた感想を問われると、「うれしい気持ちもあるけれど、優勝をめざしていたので悔しい思いの方が強い」と明かした。
西見さんが卓球のラケットを握ったのは3歳の時。国体で2年連続5位に入った母明香さん(41)の指導で頭角を現し、昨年度は12歳以下の日本代表に初めて選出。その後、香港であった国際大会(13歳以下)で3位に入るなど躍進した。
最大のライバルは妹で富田西小4年の穂香さん(10)。13歳以下シングルスで出場した今回は2回戦で敗退したが、小学生のカテゴリーでは3年連続で3位に入り、現在も10歳以下の日本代表に名を連ねる。
切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長してきた2人だが、明香さんによると、プレースタイルは対照的。左利きで強打中心の攻撃型の穂香さんに対し、右利きの西見さんは粘り強く球を返し、相手のミスを誘う守備型。ただ「守備力だけでは頂点に立てない」(明香さん)といい、本人も「これからは、もっと攻撃力を磨きたい」と意気込む。
2人の練習拠点は祖父が経営し、明香さんがコーチを務める市内の卓球場「ピンポンハウス徳山」。ともに、夢はオリンピックの舞台に立つことだ。
市長訪問に同席した市スポーツ協会の島村雅宏専務理事が「第二の石川佳純さんになってください」と激励すると、西見さんはうなずいた。
「次は日本一になります!」(三沢敦)