アメリカは12日、女子テニスの国別対抗戦「フェドカップ・決勝」でベラルーシを3勝2敗で退け、17年ぶりに18個目のタイトルを手にした。2017年決勝戦の雌雄を決するダブルスで、ココ・バンダウェイ(アメリカ)/シェルビー・ロジャーズ(アメリカ…

アメリカは12日、女子テニスの国別対抗戦「フェドカップ・決勝」でベラルーシを3勝2敗で退け、17年ぶりに18個目のタイトルを手にした。

2017年決勝戦の雌雄を決するダブルスで、ココ・バンダウェイ(アメリカ)/シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が、アリナ・サバレンカ(ベラルーシ)/アリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を6-3、7-6 (3)で下した。アメリカにとっては2000年以来の「フェドカップ」のタイトル獲得となる。

「完全に信じられるとも言えますし、信じられない気持ちです。これでバケーションに行けます」とバンダウェイは語った。

ベラルーシのペアは第2セットで5-2とリードし、あと1ゲームで追いつけたもののタイブレークに持ち込まれた。タイブレークはアメリカペアが圧倒し、最後の6ポイントの内5ポイントをものにした。

この試合の前までは、サスノビッチが「全米オープン」優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)を4-6、6-1、8-6で下して2勝2敗のイーブンとし、ベラルーシ優勝へ望みを繋いでいた。

その前の試合では、バンダウェイがサバレンカを7-6 (5)、6-1で下してアメリカが2勝1敗とリードしていた。

アメリカチームの監督に今シーズン就任したばかりのキャシー・リナルディ(アメリカ)は、2000年のビリー ジーン・キング(アメリカ)以来の、フェドカップ・チームを優勝に導いた女性監督となった。

「彼女達のおかげで、すごいツアーになりました。私達は家族であり、互いに支え合ってきました。とてもタフな試合でした」とリナルディはコメントした。

アメリカはこの国別対抗戦で最多のタイトルを獲得している。2000年に優勝して以来、決勝に進出したのは今回が4度目で、2003年、2009年、2010年の決勝では敗北を喫した。ベラルーシにとっては、初めての「フェドカップ」決勝進出だった。

「この結果にとても満足しています。今日の試合は、私達が良いチームであることを示しました。前回アメリカチームと対戦した時は5-0でしたが、今日は勝利まであと一歩でした」とベラルーシの監督は語った。

2チームに違いをもたらしたのは、バンダウェイだった。バンダウェイは今シーズン、「フェドカップ」でプレーした8試合(シングルス6試合、ダブルス2試合)すべてで勝利を収めた。バンダウェイは、2005年に現在の8チームによるワールド・グループ制となって以降、8試合で勝利した初めての選手だ。

「あのコートで最高の時間を過ごせました。観客が相手選手を応援してる瞬間や、気持ちが燃え上がる瞬間や自分を信じる瞬間を、目一杯楽しみました」とバンダウェイは言った。

25歳のバンダウェイは、2011年のチェコ共和国のペトラ・クビトバ(チェコ)以来、「フェドカップ」のシングルスで最多となる年間6勝を挙げた初めての選手でもある。

「彼女が全力で打ち続けるのは分かっていました。自分のすべきことは分かっていますし、彼女がなにをしてくるかも分かっていました。私はひたすらプレッシャーをかけ続けました」と彼女は語った。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「フェドカップ」で優勝したアメリカチーム

(AP Photo/Sergei Grits)