17年からGIに昇格したホープフルSだが、GIIとしてのラストイヤーとなった16年の勝ち馬はレイデオロだった。後の日…

 17年からGIに昇格したホープフルSだが、GIIとしてのラストイヤーとなった16年の勝ち馬はレイデオロだった。後の日本ダービー馬が単勝1.5倍の圧倒的な支持に応えて快勝したレースを振り返ろう。

 この年のホープフルSはレイデオロの1強ムードだった。父がトップサイアーのキングカメハメハなら、近親にはディープインパクトがいる血統馬。10月の東京芝2000mのデビュー戦を楽勝すると、ホープフルSと同じく中山芝2000mの葉牡丹賞も鮮やかに差し切って2連勝。賞金加算と重賞初制覇を目指し、年末の2歳GIIに駒を進めていた。

 レースはニシノアップルパイが逃げて、前半1000mが60秒3の平均ペースとなった。3番人気のサングレーザーは好位を見る位置から。2番人気のグローブシアターは中団に付けて、C.ルメール騎手に導かれたレイデオロは後方でじっくりと運んだ。レースが動いたのは4角手前。サングレーザーが外から押し上げると、これを追うようにグローブシアターも進出。対照的に馬群の中から差を詰めたのがレイデオロだった。一瞬は前が詰まるかと思われたが、ルメール騎手は冷静だった。残り300mで進路ができると一気に加速。ゴール前の急坂で抜け出し、2着のマイネルスフェーンに1馬身1/4差の完勝で重賞初制覇を果たしたのだった。

 この勝利をステップにレイデオロは大きく羽ばたいた。皐月賞こそ初黒星となる5着に敗れたものの、続く日本ダービーで世代の頂点に。4歳時には天皇賞(秋)を制し、現在は種牡馬として活躍している。