来季からJ2藤枝の指揮を執る槙野智章新監督(38)が15日に藤枝市内で就任会見を行った。引退会見と同様に自ら用意したスラ…

来季からJ2藤枝の指揮を執る槙野智章新監督(38)が15日に藤枝市内で就任会見を行った。

引退会見と同様に自ら用意したスライドを用いて報道陣にプレゼンテーション。目指すべき監督像や野望、チームコンセプトなどを熱弁した。

自身を「ミスターと呼んでほしい」と強調。J1昇格プレーオフ圏内(6位以内)を目標に掲げる新指揮官のもとで藤枝が新たな1歩を踏み出す。

会見の一問一答は次の通り。

-Jリーグ監督としての人生を歩む。率直な気持ちは

「ワクワクしています。オファーいただいてからMYFCにどうコミットできるのか、どうやったらたくさんの方に興味を持ってもらえるのかを考えていた。1日の24時間じゃ足りないぐらいサッカーのことを考えています」

-なぜ、ファーストキャリアが藤枝だったのか

「チームの理念、攻撃的なサッカーが自分に合うなと思いました。街の方との関わり方がもっと大きくなるであろうチームに、自分がどう加わっていくか、そこにも興味がありました」

-やりたいサッカーを一言で表すと

「見ている人も楽しい、やっていても楽しい(サッカー)。“時間泥棒”じゃないですけど、ファンやサポーターの方が夢中になれるような攻撃的なサッカーを展開していきたいです」

-前体制から受け継ぎたいところと、変えていきたいところは

「ボールを握る攻撃的スタイルは受け継がなければいけません。変えないといけないところは、サポーター含めてスタジアムに“色”をつけること。(藤枝)ならではの応援の仕方とか、他のチームにないものを作り出したいです」

-現役時代から周囲をおどろかせることが大好きだった。藤枝でのサプライズは

「少しずつ仕掛けていきます。何よりも藤枝MYFCが大きくなること、たくさんの方に興味を持ってスタジアムにたくさんきてもらえるようなことをやっていきたいです」

-静岡の街の印象は

「おかげさまで、静岡で(サッカー)番組をやらせていただき、3年経った。サッカーへの知識、IQ、興味が本当に高い。生半可な気持ちでは評価してもらえないと思います」

-現役時代は守備の選手。攻撃のアイデアは

「これまで携わってきた指導者は偶然にも攻撃的な戦術をやっている監督が多かった。ゴール前での仕掛けやアイデアは山ほどあると思っています。もちろん、ゴールを奪うところとは個人の質でもあると思いますけど、いろんな引き出しはあると思っています」

-シーズンを通して、浮き沈みはある。うまくいかない時にロマンを求めるのか、現実的な戦いをするのか

「自分のプレーモデルはぶれない。そこには自信があります。ただ、選手の特徴とか状況は俯瞰(ふかん)して、適切な判断はしていきたいです」

-メディア側から現場に戻った。失うものと得るものがある。そこの葛藤は

「(葛藤は)ないですね。監督になるために35歳で引退しましたし、監督になるために3年間を準備期間に充てました」

-数字の目標は

「個人としては6位以内、(勝ち点)65ポイント。つまりは(J1昇格)プレーオフに行きたいです」

-選手に初めて会ったときにどんな言葉をかけるのか

「目標とチームがどういう風に向かわなければいけないのかは細かく伝えなければいけないと思います。選手たちのパーソナルの部分も知りたいので、1対1で話す面談のようなことはやっていきたいです」

-「お祭り」というワードで今後やっていきたいことは

「最大のお祭りは試合だと思っています。そこに対して選手たちも、子どものころにワクワクしていたお祭りの感覚と同じ気持ちで試合を楽しんでほしいし、見に来てくれる方もワクワク、ドキドキするような空間を作っていきたいです」