ドジャース山本由伸投手(27)が17日、来春の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する意欲を示した。…
ドジャース山本由伸投手(27)が17日、来春の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する意欲を示した。
内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞を初受賞し、都内で授賞式に出席。最終決定は未定としながらも「あの大会でプレーできれば、一番いいなと思います」と、2大会連続出場へ前向きな姿勢を見せた。日本人初のワールドシリーズMVP投手が、ド軍に続き、日本を連覇に導く。
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ドジャースだけでなく、侍ジャパンでも、もう1度世界一を取りに行く。山本が力強く、出場への意欲を語った。「決まったことは全く何もないんですけど、前回大会もすごくいい大会になりましたし、自分自身も選手としてすごく喜びを感じたので、またあの大会でプレーできれば一番いいなと思います」。前回大会では1次ラウンドのオーストラリア戦と準決勝のメキシコ戦で登板し、3大会ぶりの3度目の優勝に貢献。ド軍でも同僚となる大谷翔平、佐々木朗希らと、喜びを分かち合っていた。
心配は疲労の蓄積だ。「今シーズンたくさん投げたので、いつも通り調子がうまく上がっていくなら、プレーできると思います」。シーズンではチーム最多の30試合に先発し、173回2/3を投げた。ワールドシリーズでは3試合に登板。01年ランディ・ジョンソン以来、24年ぶりに3勝を挙げた。ポストシーズンでは通算37回1/3を投げ、年間ではトータル211イニングも投げた。現状は「ワールドシリーズも球団の行事も終わったので、11月をゆっくり過ごせましたし、練習も無事再開できた」と問題ないことを表明した。
ドジャースも出場に協力する方針とみられる。ウインターミーティング(WM)ではロバーツ監督が「制限などについては話し合わなくてはいけない。長いシーズンを戦ってきて、特にヤマモトは26年シーズンを見据えないといけない。まだ明確に決まってない」と話していた。だが、14日にフリードマン編成本部長がWMで日本代表関係者と対話したと明かし、地元紙に「我々は侍ジャパンと、彼らが目指すものに全力で協力する。よく連絡を取り合い、互いにリスペクトし助け合いながら一緒にやっていくことが大事」と話していた。
前回大会後、ワールドシリーズを連覇し、大舞台での経験値を積み増した。「2度目のワールドシリーズ、また優勝を経験させていただいたので、本当に代えようのない最高の経験をさせていただきました。さらに成長につなげて、来シーズンに向かって頑張りたい」。ド軍同様、エース格として侍を引っ張る。【斎藤直樹】
○…山本が日本人メジャーリーガーの増加を歓迎した。「どんどん日本人選手が増えてきてる。何よりファンの方がとても楽しみにしてると思いますし、最高の舞台で日本人選手がたくさんいる試合ができると思うので、とても楽しみ」。今オフは前回WBCでチームメートだったヤクルト村上と巨人岡本、西武今井と高橋がポスティングシステムで、楽天則本がFAで大リーグ移籍を目指している。