<全国高校柔道選手権北海道大会>◇17日◇男女決勝◇札幌・北海きたえーる女子48キロ級で青木美稀琉(みまる、北海2年)が…
<全国高校柔道選手権北海道大会>◇17日◇男女決勝◇札幌・北海きたえーる
女子48キロ級で青木美稀琉(みまる、北海2年)が2連覇を飾った。北海は女子全5階級を制覇し2年連続で全階級優勝の快挙を成し遂げた。男子は66キロ級で秋山龍信(北海2年)が2連覇を達成した。優勝者は来年3月27日開催(東京・日本武道館)の全国大会に出場する。
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青木が復活の連覇を遂げた。4試合オール一本勝ちで、2回戦から3試合をすべて寝技で勝利した。決勝も「腹包み」で裏返し押さえ込んだ。「足の状態もあり寝技にこだわって戦いました」。4月の帝京大での合宿中に左膝全十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷の重傷を負った。歩けない時期は上半身を鍛え、胴着を着ての練習復帰は7月から。乱取りなどで徹底して寝技を磨いた。本来は立ち技が得意だが「寝技もできるようになり総合的に強くなったと思う」と逆境を成長につなげた。
神奈川県出身で、小学6年までバルセロナ五輪金メダリストの故・古賀稔彦さんの古賀道場で学んだ。「柔道は楽しいということを教わりました」と話す。斉藤順道監督(46)が全国中学を視察してスカウトした逸材。試練を乗り越えた青木は「選抜は日本一を取って、オリンピックで戦える選手になりたい」と全国、世界へ羽ばたく。
◆女子無差別級優勝の北海・熊谷「78キロ級で優勝してきたので、無差別でも優勝は譲れない思いでした。(3位だった)総体で負けた相手が選抜では無差別で出てくるので、リベンジしたいです」