国際卓球連盟(ITTF)は16日、2025年第51週の世界ランキングを発表。女子シングルスで1つ順位を上げ、世界3位に浮…

国際卓球連盟(ITTF)は16日、2025年第51週の世界ランキングを発表。女子シングルスで1つ順位を上げ、世界3位に浮上したのが中国の蒯曼である。

「WTTファイナルズ香港2025」では日本勢を相次いで破り、決勝に進出。WTT公式サイトもその活躍を称賛している。

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■貴重なサウスポーとしてロス五輪候補に

21歳の蒯曼は、近年の中国女子では珍しいサウスポーとして台頭。トップ10入り後も安定した成績を残し、ついにトップ3へとランクを上げた。

香港で行われたファイナルズでは、1回戦で早田ひな(日本生命)をストレートで圧倒。準々決勝では大藤沙月(ミキハウス)との打ち合いを4-2で制した。準決勝では、世界ランキング1位の孫穎莎が途中棄権したことで、蒯曼が決勝へ進出。世界2位の王曼昱に2-4で敗れ準優勝となったが、随所に好プレーを披露した。

この結果、最新ランキングでは陳幸同を抜いて、自身初のトップ3入りを果たした。

WTT公式サイトは蒯曼の飛躍について、「キャリア最高のランキングに到達し、華々しいスタートを切った中国のセンセーション」と紹介。さらに「WTTファイナルズ初出場で早田ひな、大藤沙月といった強豪を破り、孫穎莎の棄権により決勝へ進出した」とそのパフォーマンスを評価している。

また、記事では「誇らしいプレーでシーズンを締めくくり、2026年のWTTシリーズでもさらなる躍進が期待される」とし、今後の活躍にも注目が集まっている。

蒯曼は現在、女子ダブルス(王曼昱とのペア)および混合ダブルス(林詩棟とのペア)で世界1位に立っており、シングルス、ダブルスで上位につける。2028年ロサンゼルス五輪に向けても、中国の有力候補として期待がかかってくる。

2025年、女子卓球界に現れた新たなサウスポー・蒯曼。日本勢にとっても今後の“脅威”となり得る21歳の存在感は、ますます大きくなりそうだ。

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