リング上の因縁以上に解決が困難なのは、金銭と信頼が絡んだトラブルかもしれない。2026年1月1日、NOAHのGHCヘビ…
リング上の因縁以上に解決が困難なのは、金銭と信頼が絡んだトラブルかもしれない。2026年1月1日、NOAHのGHCヘビー級選手権で激突する王者のYoshiki Inamuraと挑戦者・OZAWA。二人の間には、英国武者修行中に生じた「治療費40万円」に端を発した亀裂があった。
事件はロンドンで起きた。OZAWAは現地で自身の強みを伸ばすため、トランポリンジムに入会し、アクロバットの練習中に膝を負傷。靭帯を痛める大怪我を負った。海外での高額な医療費に不安を抱えたOZAWAに対し、当初会社側は治療費の負担を約束していたという。しかしその後、事態は急変する。
「『練習サボって別の練習してて怪我したんだよね?』『それだと治療費払えないから、貸付っていう形でいいかな』って連絡が来たんだよ」(OZAWA)
結果、請求された90万円のうち保険適用外の40万円をOZAWAは自腹で支払う羽目になった。「イギリスでは生きていけなくなってしまう」ほどの経済的打撃だったという。
なぜ会社は態度を変えたのか。OZAWAはYoshikiが会社に「嘘の報告」をしたと疑っている。「Inamuraの行っている練習場と、俺の行っている練習場は、そもそも別の場所だった」と語る通り、二人は別々のジムに通っていた。
Yoshikiのジムは片道2時間・交通費3000円かかるのに対し、OZAWAのジムは片道30分・1000円。経済的な理由でYoshikiの誘いを断っていたOZAWAに対し、Yoshikiは「練習に来ない奴」という印象を持っていた可能性があるという。
Yoshikiは「リークしたかしないかでいったら、事実はオフィスにはトークしました。『確か体操の教室に自分で行ってて怪我しました』っていうのは言いました」と釈明。「彼が望むならミーはそのお金ペイしてもいいですよ」と開き直りとも取れる発言も。
「サボっていると会社にそういう嘘を吹き込んだせいで、俺が自腹で払わなきゃいけなくなった」と憤るOZAWA。40万円の恨みと、先輩への不信感。これらを晴らすには、ベルトを奪い取る以外に方法はないのかもしれない。