男子プロテニス協会のATPは15日に公式サイトを更新し、来シーズンから施行される新たなヒートルールの導入を発表。このル…
男子プロテニス協会のATPは15日に公式サイトを更新し、来シーズンから施行される新たなヒートルールの導入を発表。このルールは女子テニス協会のWTAの方針と足並みを揃えるもので、極端な暑さの中でプレーする選手の保護を強化することを目的としている。
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近年のツアーでは記録的な酷暑が問題となっており、試合中に選手が体調不良を訴えたり、ベンチ横に置かれた飲み物用の冷蔵庫に頭を入れてクールダウンを試みる場面も見られた。また、観客が熱中症で体調を崩すケースも発生しており、酷暑対策の必要性が一層高まっていた。
新規定はWBGT(暑さ指標)を基準とし、3セットマッチのシングルスにおいて、クーリング措置の導入や試合中断の明確な基準を定めている。
今回発表された主な規定は以下の通り。
【10分間のクーリングブレーク】
3セットマッチのシングルスにおいて、最初の2セット中にWBGT(暑さ指数)が30.1度以上に達した場合、クーリング措置が導入される。発動時には、第2セット終了後に、いずれかの選手の申し出により10分間のクーリングブレークを取ることが可能で、シングルスでは両選手に適用される。このブレーク中、選手はATPのメディカルスタッフの管理下で、身体の冷却、水分補給、着替え、シャワー、コーチングを受けることができる。
【試合の中断】
WBGTが32.2度を超えた場合、試合は中断される。
ATPは今回の新ルールについて、医学的根拠に基づいた体系的な酷暑対策であり、選手の健康と安全を守ることを最優先に考えたものだとコメント。また、観客や審判、ボールパーソン、大会スタッフにとっても、より安全で快適な環境づくりに繋がるとしている。