堂安の個人能力の高さに疑いの余地はない。あとはチームとの融合を進めるだけだ(C)Getty Images 今季よりフラン…

堂安の個人能力の高さに疑いの余地はない。あとはチームとの融合を進めるだけだ(C)Getty Images

 今季よりフランクフルトでプレーする堂安律は、開幕からスタメン出場を続けており、計4ゴールを記録している。現地時間12月13日に行われたブンデスリーガ第14節アウクスブルク戦では、68分に左足でのシュートを決め1-0の勝利に貢献。決定力を見せつけ、ホームのサポーターを大いに沸かせた。

【動画】堂安律が圧巻の2ゴール1アシスト!「ロッベンばり」と称賛されたホッフェンハイム戦のハイライトを見る

 リーグ戦では全試合で先発に名を連ね、右サイドで高い存在感を放っている堂安。すでに新天地での評価も揺るぎないものとなっている中で、背番号20に対しさらなるポテンシャル発揮を求める指摘もあるようだ。

 現地メディア『kicker』が、堂安の特集記事を掲載。今季加入後の活躍から、「2000万ユーロを超える移籍金はすでに正当化されている」と堂安の貢献度を称えている。

 アウクスブルク戦の得点も振り返っており、「ドウアンはアリエン・ロッベンを連想させるカットインを披露した。右サイドから内側へ切れ込み、3人をドリブルでかわし、得意の左足でシュート。ボールはクリスラン・マツィマに当たってコースが変わり、GKは反応できなかった」と説明する。

 パフォーマンスへの賛辞を綴る同メディアだが、ここまで披露しているプレーについて、「喜ばしい場面である一方、問題点も浮き彫りになる。決定機はドウアン自身が作り出しているという点だ」と主張。個人でのチャンス創出が目立つと強調し、シュートコースやゴールを「こじ開けている」と訴える。

 また、「ドウアンは多彩な特長を持ち、複数の方法で起用可能な選手」と評しながら、同メディアは、「スピードに乗り、前方にスペースがあれば反則なしで止めるのは難しい。加えて、日本代表62キャップの彼は、コンビネーションの中でも輝き、味方を危険なエリアへ導くことができる」としてアタッカーとしてのスキルの高さを指摘する。

 同メディアはフライブルク時代の様に、味方との連動によって良い位置でボールを受けられる環境を整える必要があると説いており、その上で、「ドウアンをより効果的にチームへ組み込むこと――それが後半戦の鍵となる」などと見通している。

 まだシーズンはこれから折り返しを迎え、クラブはチャンピオンズリーグのゲームも残している。その中で、堂安をどれだけ機能させることが出来るか。まさに、日本人MFはフランクフルト躍進のキーマンとなりつつあるようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「ホン・ミョンボ体制はなぜ組めないのか」森保ジャパンのイングランド戦に韓国メディアが嘆き【北中米W杯】

【関連記事】なぜ堂安律は“快適な場所”を離れたのか 日本代表MFが語っていた移籍へのホンネ「刺激がないと面白くはない」【現地発】

【関連記事】「他の国の方が強い」元蘭戦士スナイデルが衝撃発言 森保ジャパンと激突する母国代表の“敗北”を断言「もう信じてない」【北中米W杯】