大谷らタレント揃いのドジャースは補強の手も緩めていない(C)Getty Images 今季、球団史上初の世界一連覇を達成…

大谷らタレント揃いのドジャースは補強の手も緩めていない(C)Getty Images

 今季、球団史上初の世界一連覇を達成したドジャースは、レギュラーシーズン夏場以降、やや不安定な戦いを見せるも、4季連続の地区優勝を掴んだ。最後はパドレスを振り切る形でナ・リーグ(NL)西地区を制し、ポストシーズンではその勢いを加速させ、昨季に続いてのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

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 強豪が集うNL西地区だが、今オフ、ここまでの各チームの動きから2026年のシーズンの情勢を占い、はやくも世界王者の優位を指摘する声も上がっている。

 ドジャースの情報を扱う『FANSIDED Dodgers’ Way』が来季のNL西地区勢力図を論じており、ドジャースの“一強”状態であると主張している。

 今オフ、ドジャースはメッツからFAとなっていたエドウィン・ディアスを獲得。ウィークポイントだったブルペンの補強を称賛する同メディアは、「この一手だけでも、アリゾナ、サンディエゴ、サンフランシスコでは白旗が掲げられ始めているかもしれない」などと主張している。

 同メディアは、他球団のオフシーズンの動きにも言及。今季、ドジャースと鎬を削ったパドレスについては、ディラン・シーズ、ロバート・スアレスの流出とともに、「トレード期限間際の動きでファームは枯渇し、オーナーシップは権力争いの渦中にあり、財政難から身売り検討の話まで出ている」などと、チームが抱えるネガティブな要因を並べた。

 さらに、ジャイアンツには、すでに報じられている「高額選手獲得から手を引いた」との対応にも触れつつ、「トップクラスの選手に関する噂には関与しているが、これ以上どこまで年俸総額を積み上げられるのかという疑問がある」と訴える。

 そしてダイヤモンドバックスに対しても「厳しい状況にある」と評価。コービン・バーンズが来季はトミー・ジョン手術明けのシーズンとなり、ケテル・マルテもトレード移籍有力であるとしており、加えて、FAだったベテランのメリル・ケリーが再契約で残留となるも、「現時点でどれほど戦力を押し上げるかは疑問が残る」と指摘。

 また、NL西地区最下位のロッキーズについては、「すでに白旗」と綴るにとどめている。

 まさに、3連覇を見据える世界王者は、オフシーズンでもライバルを尻目に群を抜く存在感を示している。やはり来季もドジャースは、他球団による“包囲網”をかいくぐるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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