“ベッツイズム”貫き、ホームも家族も、しっかり守る。日本ハム梅林優貴捕手(27)が2軍本拠地がある千葉・鎌ケ谷の警察署で…

“ベッツイズム”貫き、ホームも家族も、しっかり守る。日本ハム梅林優貴捕手(27)が2軍本拠地がある千葉・鎌ケ谷の警察署で一日署長を務めた。ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(33)と親交があり、今年1月に続き、今オフも合同練習のため調整中だ。6年目の今季は出場2試合に終わったが、11月には一般女性との結婚を発表。世界一のチームで活躍する“師匠”の教えを糧に、出場機会も収入も増やしにいく。

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寒風吹きすさぶ鎌ケ谷警察署前で、梅林“署長”が力強く安全への号令をかけた。「年末年始特別警戒実施中」の横断幕を背に、バットを振り抜くと、パトカーなど警察車両が一斉に街中に出動した。初体験の一日署長に「日本ハムが根付いた地域を守ってくれている。ちょっとだと思いますけど、何かを発信できたら」と、気を引き締めた。

この日は街の治安に貢献する役目を果たしたが、11月にはプライベートでも、守るものができた。同29日に一般女性との結婚を発表(婚姻届提出日は非公表)。「オフは家事も手伝いますけど、シーズン中はあまりできなくて。(夫人が)選手としてやりやすい環境をつくってくれて、すごく助かっています。今のうちに稼いでおかないといけないかなと」。署長ならぬ、家族の長として、より一層、頑張らないといけない。

そのために、超一流の教えを土台にする。1月には来日したベッツから連絡が来て3日間、一緒に練習。打撃のポイントなども聞いたが、一番参考になったのが考え方だ。「ワールドシリーズ優勝するためにやっているけど、達成するためには日々の練習やアップをちゃんとしないと練習もできない。ちっちゃいところも気にしてやっている。実際一緒にやって、そう発言されていた」。地道なベッツイズムを貫き、初の開幕1軍を「もちろん目指したい」と、意気込んだ。

今オフも「日本に来るかもしれないといううわさは聞いています」と、1週間ほど前に再会できるか連絡を入れた。「既読はついたので、気長に返信を待ちます。1月はいつでも対応できるようにイベントや予定などは、なるべく入れないようにしています」。“ベッツ優先シフト”で、有意義な自主トレにつなげる。【永野高輔】