2026年9~10月に愛知県内を中心に開催されるアジア競技大会で、主催するアジア・オリンピック評議会(OCA)が大会組…

 2026年9~10月に愛知県内を中心に開催されるアジア競技大会で、主催するアジア・オリンピック評議会(OCA)が大会組織委員会に対し、新たに2競技を追加するよう求めていることがわかった。組織委は「対応できない」と伝えているという。

 組織委会長を務める大村秀章愛知県知事が16日の定例会見で、報道陣から問われて明らかにした。アジア大会で実施する競技については、すでに41競技が決定している。関係者によると、OCAは11月以降、テニスに似たラケット競技の「パデル」と、卓球とサッカーを組み合わせた「テックボール」の2競技の追加開催を求めてきたという。

 大村知事は、競技の追加は「実務的な協議で出てきた話ではない」としたうえで、「53会場で41競技をやることでマンパワー、予算とも正直いっぱいいっぱいだ。大会まであと9カ月というこの時期に、『さらに加えて』と言われても対応できない」と述べた。

 OCAと組織委は18、19日に、準備状況などを確認する調整委員会を名古屋市内で開く予定だったが、OCA側から中止の連絡があった。代わって同日程で実務の責任者が集まり、協議をすることになったという。(山田知英)