米大リーグのドジャースなどでプレーし、楽天に加入した前田健太投手(37)が16日、楽天モバイルパークで入団会見に臨んだ。…

米大リーグのドジャースなどでプレーし、楽天に加入した前田健太投手(37)が16日、楽天モバイルパークで入団会見に臨んだ。

11年ぶりに日本球界に復帰するベテランの背番号は、同学年の田中将大投手(37=巨人)が通算11年背負ったレジェンドナンバーの「18」に決まった。入団会見の一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-10年の時を経てNPB復帰、率直な気持ちは

すごく楽しみです、久々の日本でプレーできるのはすごく楽しみですし、ワクワクしている気持ちが一番強いです。

-ユニホーム姿「背番号18」を披露した気持ちは

背番号に関しては、このイーグルスに入団が決まってから、一番僕が悩んだことですね。18番をつけるべきではないのか、球団の方とたくさん時間をかけて話し合いながら。やっぱりイーグルスの18番と言えば田中将大っていうイメージがファンの方にもあると思いますし、球団の方にも強くあると思うので。僕自身その背番号をつけるべきではないのかなと考えてみたりもしましたし、僕自身も野球人生で18番っていうのはとても大事な番号なんですけれども。ここでつけていいのかすごく悩みましたけど、田中将大のことは僕自身もすごく尊敬していますし、目指していた選手というか、ずっと背中を追いかけていた選手なので、このチームで18番をつけられることっていうのはすごく光栄なこと、僕自身もすごくうれしいことなので。もしかしたらファンの方の中には、僕が18番をつけることによって少し否定的な意見というか思いを持っているファンの方もいると思うんですけど、今すぐではなくても僕自身が18番をつけて、野球に取り組む姿勢だったりとか、チームへの勝利に全力で戦う姿勢だったりとか、そういうものをグラウンドで見てもらいながら、少しでも認めてもらえるように、全力で頑張っていきたいなと思って、18番をつけさせていただきました。

-入団決断の時期や決め手は

時期はちょっと正確には覚えていないんですけど、11月の初めぐらいですかね。決め手ですね、FAの選手はみんな石井GMの言葉でって言うと思うんですけど、僕も多分その1人だと思いますね。石井さんに声をかけていただいて、頑張ろう、このチームで戦おうっていう風に決めました。

-なにか心を動かされた言葉は

一番は先発ピッチャーとしてまず評価してくれたことが僕自身すごくうれしかったですし、今シーズンもちろん悪い時期もありましたけど、そのあたりから時間をかけて修正して、最後の方は自信を持ってマウンドに上がることができていたんですけども、そのあたりもGMには見ていただいていましたし。あとは「一緒に頑張ろう、一緒に優勝しよう」って声をかけていただいて。僕の中ですごくこのチームで戦うイメージができたと言いますか、このチームで優勝したいなっていう風に思って決断させていただきました。

-移籍決断はどういった所を悩み、決断に至ったのか

僕自身もすごく間が空いてしまったので、日本球界のことっていうのはわからないこともたくさんありますし、知っている選手っていうのもすごく減ってしまったんですけども、やっぱり勝ちたいという思いと、チームが勝つためにその一員として一緒にやらないかっていう風に声をかけていただいたので。やっぱり選手として勝つっていうところが一番のモチベーションですし、そのために必要と思われる選手でありたいなっていうのは常々思っているので、そう思ってもらえたことがすごくうれしかったですね。

-楽天から来てほしいと声がかかったときの心境

いやうれしかったです。すごくうれしかったですね。

-チームの印象

ここ数年4位という順位が続いているとは思うんですけども。投手、野手ともにベテランがいて。すごくいい若手の選手もいると思うので。本当に可能性を秘めているチームだと思いますし、優勝が狙えるチームだと思って、そのチームの一員に呼ばれたことにすごくうれしいです。

-大リーグの経験をチームにどう生かす

数年間といいますか、このイーグルスを引っ張ってきた選手たちがたくさんいると思うので、僕自身が先頭に立って引っ張っていこうっていうよりも、縁の下の力持ちといいますか、選手たちが困ったときに、相談できる相手でありたいなと思いますし、自分の経験を選手に伝えられるような立場になりたいなとは思います。やっぱり成績だけに関しては、チームを引っ張っていけるようなね、成績を残せるように努力したいなとは思いますけど、そのあたりですかね。たくさん経験してきたんで。いろいろ聞かれたり、アドバイスを求められたら、それに答えたいなとは思います。

-アメリカでの10年間で特にどんなことを感じた

世界は広いなって思いましたね。自分よりすごい選手がたくさんいて、いろんな国の選手と同じチームでプレーすることによって、文化や言語の違いだったりとか。その中で同じチームとして戦っていたので、日本人の素晴らしさだったり、逆にアメリカだったりとか。違う国の素晴らしさを自分自身も吸収することができましたし、そういう部分では人として成長できたのかなと思います。野球に関しては、生き残っていくのがすごく大変な世界だったので。毎年毎年変化して挑戦して成長していかなければいけない。野球人としてもレベルアップできたのではないかなと思っています。

-日米通算165勝、大台の200勝まであと35勝。200勝に向けた思いは

まだ少し遠いので来年達成できるとかそういう数字ではないので、1つ1つ積み重ねていきたいなと思いますし。ただこの年齢になってなかなかこう数字の目標を持つっていうのは難しいと思うんですけど、200勝っていうモチベーションになるような数字があるので、そこを目指して頑張っていきたいなっていうところはあります。

-これからはパ・リーグの戦い、対戦したい選手は

難しいですね。同級生とか対戦したいなってセ・リーグ、パ・リーグ問わず思うんですけど、パ・リーグとなると、(日本ハム)清宮選手だったり、PL学園の後輩である(オリックス)中川選手。清宮選手は彼が小学生のときにテレビ番組で対戦したことがあって、「もしプロ野球選手になったら対戦しようね」みたいな話をしていたので。彼が実際にね、プロ野球選手になって、来年から対戦できる機会もあると思うので。そのときの言葉がかなうと思うと少しうれしいなと思いますし、PL学園の後輩っていうのも今は中川くんしかいなくなっているので。そういう意味でその2人が対戦してみたいと思います。

-交流戦では古巣広島と対戦する可能性

難しいですね。なかなか敵っていう風には思えないかもしれないですけど、イーグルスの一員として、はい、勝ちます。

-イーグルスファンへどんな姿を見せたい

とにかくいいピッチングを見せたいなと思いますし、チームの勝利のためにマウンドへ上がって、投げる試合は必ず勝利に導きたいと思っているので。球場にたくさん来ていただきたいですし、特に前田健太が投げる試合は球場に観に行きたい、そう思ってもらえるようなピッチャーになりたいなと思いますね。

-改めて目標と意気込み

目標は日本一です。はい。もうそれしかないと思ってますし。ここ最近4位が続いているので。なんとかクライマックスシリーズっていう風に思うファンの方や選手もいると思いますけど、僕は優勝できると思っていますし、日本一になれると思っているので。目標は日本一。それだけですね、はい。

-背番号18をつけることにとても悩んだと。田中将投手とは背番号をつけるにあたって連絡を取ったか

連絡しましたね。言っていいかわからないですけど、昨日18番って告げられたので。急きょ電話をして。18番をつけることになったっていうところと、つけてもいいかなっていう相談をはい、したんですけど。そこはもうもちろんね、「もちろんいいよ」というか、それで話をしました。

-88年組で再び日本球界を盛り上げていく

もちろんチームの中心となって日本球界を盛り上げていきたい気持ちもありますけど、少しずつ現役選手も減ってきて、みんな少しずつね、年を重ねて苦しくなってきていると思うんですけども、盛り上げていきたいっていう思いはみんな持っているので。その気持ちを持ちながら、ライバルでもありますけど、仲間でもあるので。盛り上げていけたらいいなと思いますし。ただセ・リーグがちょっと多くて、パ・リーグが少ないので。僕もパ・リーグを盛り上げられるように頑張りたいなと思います。

-東北、仙台のイメージ

寒いです。実は寒いのがあまり得意ではないんですけど、メジャーリーグでもトレードでミネソタに行って、すごく寒くて。そこでFAになって、暖かいところにいきたいなと思ったら、デトロイトでまた寒くて。今回日本球界復帰で東北ということで、また寒いところということで。寒いところに縁があるのかなと思いつつも、アメリカで6年間ですかね、寒いところでプレーしたので、免疫がついてきていますし、いろいろ自分なりの対策とかもあるので。そのあたりはアメリカの寒いところでプレーしていてよかったなと思いますし。あとは食事ですかね。牛タン好きなので、牛タンがおいしいかなというイメージです。すみません、小学生みたいなイメージで。

-石井GMから先発としてという言葉がうれしかったと、来季先発として目指す目標は

やはり先発投手として2ケタ勝利以上、そして規定投球回数っていうのは、最低限の目標として達成したいなと思っていますし、1年間しっかりローテーションを守りたいなと思います。