村上に最適なMLB球団とは(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext ヤクルトからポスティングシステムでの…

村上に最適なMLB球団とは(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 ヤクルトからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している村上宗隆の交渉期限が米東部時間12月22日午後5時に迫っている。そんな中、米紙『USA Today』(電子版)が村上に最適な4球団を紹介している。

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 同紙は「ムラカミは三塁と一塁を守れるが、一塁の方がおそらく望ましいだろう。彼の年俸は1億ドル(約155億円を)を大きく上回るはずだ」と予想。吉田正尚が2023年にレッドソックスから9000万ドル(約123億円)で契約したことと、NPBで通算出塁率.337、30本塁打を記録していないことを根拠として挙げた。

 記事では「より広い意味では、実質的にどのメジャー球団も興味を示すはずだ。ユニバーサルDH制の時代において、コーナー内野手には実質的に打線の中で滑り込める3つのポジションがある」と指摘している。

 その上で、パイレーツやオリオールズによるカイル・シュワバーの獲得への動きに加え、オリオールズがピート・アロンソに対して5年総額1億5500万ドル(約242億円)で契約したことは「少なくとも部分的に、まだ市場には費やすべき資金があることを示している」と言及した。

 では、村上はどの球団にフィットしそうなのか。同紙はメッツ、レッドソックス、カブス、ブルージェイズの4球団を挙げている。

 メッツについては「デビッド・スターンズ球団会長の、層の厚さで相手を翻弄し、選手たちを成功へと導くという理念に合致するだろう」と、移籍先候補としての可能性を示した。

 レッドソックスについては、打線にさらなる「強打」を必要としているとし、最もシンプルな解決策は、アレックス・ブレグマンと再契約することだとしながらも、「ムラカミの獲得を加速させるか、冷めるかの疑問に対する答えを得るには、1週間では到底足りないだろう。しかし、彼がボストンにフィットする世界は確かに存在する」と主張している。

 カブスに関しては「ブレグマン獲得かムラカミ獲得かという二者択一の問題を抱えている。カブスは2年連続でブレグマンを追っているが、今回成功する可能性を示唆するものはほとんどない。もしそれが叶わなかった場合、ムラカミはリグレー・フィールドでDHの役割にすっぽりと収まることができる」と見解を示した。

 ブルージェイズについては「充実したロースターと、多くの打順で入れ替える選択肢を与えるだろう」と予測し、村上を三塁に、アディソン・バーガーをレフトに配置する案があるとし、ジョージ・スプリンガーが来オフにFAで退団することが予想されるため、DH枠が空くことも視野にあるという。

 また「30歳以上の選手が5人いる打線は、若返ることになる」と、村上が加わることの好影響を記した。

 記事では「タッカーからブレグマン、そしてボー・ビシェットに至るまで、実質的にすべてのエリート野手のFAは、ムラカミを求める球団のプールに確かに影響を与える可能性がある。そして、今のところタッカーやビシェットの動きは特に鈍い」と現状を説明した。

 これらを踏まえると、タッカー、ブレグマン、ビシェットのFA選手3人を巡る動きが、村上に少なからず影響を与えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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