プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)が事故渋滞に巻き込まれながらもギリギリセーフで前日計量をクリアし…

プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)が事故渋滞に巻き込まれながらもギリギリセーフで前日計量をクリアした。

17日、東京・両国国技館で同級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国/帝拳)への挑戦を控え、16日には東京ドームホテルで前日計量に出席。400グラム少ない50・4キロでパスしたオラスクアガに対し、100グラム少ない50・7キロでクリアした。

減量&計量辞退はスムーズだった桑原だが、横浜市内から車で移動中に事故渋滞に見舞われ、会場での予備計量は本計量開始10分前だった。桑原は「車がまったく進まず、ギリギリで。間に合わなかったらどうしようと思った。10分前ぐらいで予備計量もできるかできないかだった。走ってきました」と苦笑。計量前の検診でも血圧も164と高かったため「血圧も過去最高を記録しました」と報道陣を笑わせた。

オラスクアガとは約11秒間のフェースオフを展開し「想定内で特別感じることはなかった。自分の仕上がりも過去一です。3カ月ぐらい試合に向けてやってきたので、その成果かなと思う。全然、筋肉もついて体の大きさも変わった。自分でサンドバッグやミットを殴っていても威力や衝撃は違うので明日、お見せしたい」と自信の笑みを浮かべた。

ボクシングの「黄金時代」と言われる95年度生まれ組。田中恒成、山中竜也、井上拓真、岩田翔吉、ユーリ阿久井政悟、堤聖也と過去6人の世界王者が生まれている。同世代の7人目となる世界王座獲得を狙う。24年5月に当時、WBA王者だったユーリ阿久井に負けて以来、約1年7カ月ぶりの世界挑戦。今回は飯村樹輝弥(角海老宝石)の負傷による辞退で試合1カ月半前に白羽の矢が立った代役挑戦者の立場だ。

62年10月、ファイティング原田が矢尾板貞雄の代役として世界フライ級王者ポーン・キングピッチ(タイ)に挑戦し11回KO勝ち。同じ階級で代役が世界王座を獲得するケースがある。所属ジムの大橋秀行会長(60)は「こういった流れというのは総じてチャンスが巡ってくる」と期待。桑原は「相手は攻撃的に来る。自分は真っ向勝負を挑むのか、足を使うのか。その瞬間の瞬間のひらめきと自分を信じて。自分が思った通りのボクシングをする」と気合十分だった。