今回のタイトルマッチも井上の完勝で終わるのだろうか(C)Getty Images 現地時間12月27日にサウジアラビア・…

今回のタイトルマッチも井上の完勝で終わるのだろうか(C)Getty Images

 現地時間12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催されるボクシング興行「THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」で、世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)がメインのリングに立ち、WBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。“モンスター”井上の今年最後の一戦への関心が高まる一方で、これまでも話題となってきた今回のマッチメークを巡っての、海外識者からの意見が伝えられている。

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 メキシコメディア『Bolavip México』が14日、井上対ピカソの特集記事を配信した。同国出身のボクシングトレーナーであり、数多くのボクサーを育て“名伯楽”とも称される、ナチョ・ベリスタイン氏のインタビューコメントを掲載している。

 ベリスタイン氏は、同じくメキシコ人ボクサーであるピカソが井上を相手に、「番狂わせを起こす余地は無い」などと主張しており、試合を見据え以下の様な言葉を並べている。

「神に祈りたいくらいだ、その試合が実現しないことをね。なぜならば、一方的な展開で深刻なダメージを負う可能性が高いからだ。あの若者(ピカソ)はプロモーターが作り上げた商品で、時間をかけて育てられてきた存在だが、イノウエのような“怪物”を相手にしてできることは何もない。ただ大きな危険にさらされるだけだ」

 あまりの実力差に危機意識さえ抱くベリスタイン氏は、他にも「イノウエは本当に危険なファイターで、その破壊力は絶大だ。最初にクリーンヒットをもらった瞬間、(相手は)崩れ落ちるだろう」とも見込んでいる。

 同メディアは、「ベリスタインにとって、ピカソは世間で言われているほど完成度の高い選手ではない。そのため、この試合が組まれたのも、一流スターの前にメキシコ人選手を立たせるプロモーターの巧みさゆえだと見ている」と読み解き、さらにピカソの32勝1分けという通算成績にも触れ、「対戦相手はいずれもトップレベルとは言い難い」と指摘。その上で、「一方のイノウエは、すでに盤石の王者であり、現役最高峰のパウンド・フォー・パウンドの1人だ。この試合は、両者の立ち位置の違いを明確にする一戦になる」として、両ボクサーの対戦への印象を説いている。

 サウジアラビアでの歴史的な興行を締め括る、井上とピカソによるタイトルマッチ。熱戦や激しい攻防が期待されながらも、やはりその内容は、あっけないものとなってしまうのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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