日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームの慰労会が15日に都内で行われた。10年に渡りアマチュアゴルファーの育成に貢献…

ナショナルチームのヘッドコーチを務めたガレス・ジョーンズ氏が退任

日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームの慰労会が15日に都内で行われた。10年に渡りアマチュアゴルファーの育成に貢献したガレス・ジョーンズ氏は、この日をもって競技者強化事業を退任。花束とメダルを授与され、長年の尽力を称えられた。

ジョーンズ氏は2015年にJGAナショナルチームのヘッドコーチに就任した。「ノムラカップアジア太平洋アマチュア」では2回のチーム戦優勝に貢献し、海外女子メジャー1勝の古江彩佳、米女子ツアー7勝の畑岡奈紗ら世界で活躍する日本のゴルファーを指導してきた。「この10年、私はチームに所属したすべての選手と全力で関わってきた。多くの若い才能と出会えたことは私の誇りです」と話した。

多感な子どもたち一人ひとりと真剣に向き合ってきた。「コーチという立場では、すべての選手を満足させることはできない」と言う。生涯続くような関係を築けることもあれば、道半ばで別れを経験したこともある。それでも、「自分の子どもにしてほしい指導や扱いを、選手にすること」を常に心がけてきた。ゴルフの指導者としてだけでなく、人としての成長を促すジョーンズ氏の言葉は、教え子たちの心に残っている。

全力で駆け抜けた10年間

会の途中では、“卒業生たち”からのビデオメッセージも披露された。米女子ツアーが主戦場の古江、畑岡、西村優菜馬場咲希、来季米男子ツアーで戦う金谷拓実中島啓太久常涼らがコメントを寄せた。

2020-21年度までナショナルチームに所属した金谷は、「ゴルフのコーチングだけでなく、人間的な成長を促し、グローバルなアスリートになるよう指導してくれた。ジョーンズさんと出会わなければ、いまの自分はありません。これからも、よき友人でいましょう」と感謝を述べた。

また会える日まで

21年の「アジアアマ」を制した中島は、ジョーンズ氏とともに翌年の「マスターズ」「全米オープン」「全英オープン」と初の海外メジャーを戦った。全英では衝突もあったと明かす。「自分が伸び悩んでいたとき。ジョーンズさんから『それだから日本人が全英で勝てないんだ』と強い言葉をいただいて。あの言葉は一生忘れないと思う。これから突き進むうえで、必要な時間だった」と振り返った。

今年は11月にプロ転向した中野麟太朗、前週の女子新人戦を制した藤本愛菜ら男女合わせて15人のアマチュアをけん引した。ジョーンズ氏は「10年間の思い出をずっと大切に。将来また、皆さんとどこかで会えることを楽しみにしている。もしかしたら、日本のゴルフ場で一緒にプレーすることもあるかもしれませんね」と教え子たちに語りかけた。(編集部・合田拓斗)