今年の開催もいよいよ残すところ、あと2週。2歳新馬の番組も終わってしまうが、先週14日の阪神芝2000mは6頭立て。…

 今年の開催もいよいよ残すところ、あと2週。2歳新馬の番組も終わってしまうが、先週14日の阪神芝2000mは6頭立て。その前日の阪神芝1800mも7頭立てだったが、13日の中京競馬場で芝2000mの新馬戦(13頭立て)があったことも影響していたと思われる。

 しかし、年明けの3歳新馬になると、芝のレースは激減。冬場のレース編成が芝保護の目的もあって、ダートが多くなるのは仕方ないが、本当にクラシック戦線を盛り上げたいという意図があるなら、12月と1月の芝番組の割合を見直していくべきではないだろうか。

【12月20日(土) 阪神芝1600m(牝)】

◆コールラヴ(牝、父キズナ、母ヴァリアンス、栗東・友道康夫厩舎)

 祖母Last Full Measure(父Empire Make)はマディソンSでG1を制している。友道康夫厩舎のキズナ産駒といえば、皐月賞を勝ったジャスティンミラノがいる。

 本馬について「体は大きくないけど、しっかりした馬。芝で良さそうな、軽いスピードを持っている」と友道康夫調教師。レースでも騎乗予定の武豊騎手が跨ったCWでの1週前追い切りでは古馬3勝クラスのオールセインツを追走して同入、2歳未勝利には先着している。時計的にはまだ目立った数字が出ていないものの、新馬としては確実に動くことができるレベルにはある。

【12月20日(土) 阪神ダート1800m】

◆アビル(牡、父ルヴァンスレーヴ、母メジロコウミョウ、栗東・高橋一哉厩舎)

 母系には2021年フラワーCで重賞を制したホウオウイクセル(父ルーラーシップ)や芝で4勝を挙げたヴァントシルム(父ジャングルポケット)がいる血統。

 本馬について「中京ダート1800mでのデビュー予定もありましたが、追い切るたびに良くなっていますし、1週延ばすことでさらに状態が上がってきそうです」と高橋一哉調教師。1週前追い切りはレースでも騎乗予定のC.デムーロ騎手が跨り、坂路で新馬を追走して同入。初めて4F53秒台をマークした点はまさに追うごとに良くなっていることを示している。

【12月21日(日) 阪神芝1800m】

◆ダノンテムズ(牡、父ダノンキングリー、母ショウリュウムーン、栗東・寺島良厩舎)

 母ショウリュウムーンは現役時代にチューリップ賞、京都牝馬Sで重賞を制覇。半兄ショウリュウイクゾ(父オルフェーヴル)は日経新春杯で重賞を制している。

 CWでの1週前追い切りにはレースでも騎乗が予定されているC.デムーロ騎手が騎乗。2歳未勝利を追走して先着しているが「今日は3コーナーでの反応がこれまでと違いましたね。メンコを着けて、この反応ですから、とればもっと反応は良くなるでしょう」と寺島良調教師。最終追い切りの動きにも注目したい。

◆ボクサークラブ(牡、父レイデオロ、母コレクターアイテム、栗東・寺島良厩舎)

 母コレクターアイテムは現役時代に第1回アルテミスS(重賞)をレコード勝ち。阪神JFでは4着というGI実績がある。本馬は2024年セレクトセール1歳にて、4000万円で落札されている。

 3月にはゲート試験を合格し、栗東でも十分に追い切り本数を消化していたが、デビューはここまで延びる形に。目立って速い時計を出していないのは、トータルの調教量を考えれば十分。1週前追い切りではCWで古馬OPナイトアクアリウム、古馬2勝クラスとの併せ馬で最先着しており、ラスト1Fは11.3秒をマークしている。

(取材・文:井内利彰)