◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 最終日(14日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇ダイズバレ…

米下部コーンフェリーツアー出場権を獲得して喜ぶ石川遼。右は杉浦悠太

◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 最終日(14日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇ダイズバレーコース(6850yd/パー70)、ソーグラスカントリークラブ(7054yd/パー70)

来季PGAツアー(米ツアー)に直接参戦できるトップ5に遠く及ばなくても、34位タイフィニッシュは大きな意味があった。米下部コーンフェリーツアー出場権が得られる「6位~上位40人(タイを含む)」にギリギリで滑り込んだ。石川遼は最終18番のパー上がりを「ここは大事だろうなって思っていました」と笑って振り返った。

ナイスカムバックで“圏内”へ

ボーダーライン上の通算4アンダー35位タイから出た最終日、9、11番でボギーが先行して“圏外”に弾き出されたが、14番からの3連続バーディで圏内にカムバックした。「今年、一番我慢できた2週間」と2週前の2次予選会を含めた8日間を評価し、必死の思いで手にした資格をかみしめた。

9年ぶりに主戦場を米国へ

2013年から参戦した米ツアーで未勝利のまま2017年に撤退したが、日本ツアーではその後に6勝し、通算20勝。国内では文句なしの存在感を示してきたが、21年には今回同様にコーンフェリーツアー参戦を目指して2次予選会に挑んだ。結果は失敗に終わったが、世界最高峰ツアーで再び戦う夢は消えなかった。

2020年から初めてコーチをつけて、大胆なスイング改造に取り組んだ。その過程で“ゴール”が「40歳になってもかまわない」と何度も口にした。長いスパンの中で描く青写真があるのだろう。

下部ツアーからPGAツアー昇格を目指す

コーンフェリーツアーはPGAツアーの“2軍”に位置する。「層が厚く、厳しいことはわかっています。最初の数試合でリランキング(出場優先順位の再編)があることも」。だが、そこに身を置いてもまれたい。「コーンフェリーで(ポイントランク)上位に行ってPGAツアーに昇格できるように頑張ります。そこに向けて改善したいことはいっぱいあるので、明日からでもすぐに」。今季実績で平田憲聖が昇格圏20位以内の15位となったように。34歳の石川遼が9年ぶりに米国へ主戦場を移す。