韓国プロ野球(KBO)のロッテ・ジャイアンツは12日、日本プロ野球・阪神タイガースで投手コーチを務めていた金村暁氏を、投…

韓国プロ野球(KBO)のロッテ・ジャイアンツは12日、日本プロ野球・阪神タイガースで投手コーチを務めていた金村暁氏を、投手統括コーディネーターとして招へいしたと発表。球団は「ブルペン指導やローテーション運営に長け、若手育成能力にも優れた手腕を発揮してきた」と評価し、「今季は阪神の先発・ブルペン両部門を成長させ、セ・リーグ優勝に貢献した」と記した。

 記事では 「投手統括コーディネーター」という異例の肩書きについても言及。球団は「金村氏は選手、指導者としての豊富な経験を生かし、1軍から3軍までを統括しながら投手育成を担う」としており、阪神時代同様、育成面に重きを置いた役割になるとみられる。これについて金村氏は、自身のSNSを通じて「非常に重要なポジションを任された以上、強い責任感を持って全力で取り組みたい」とコメント。今回の挑戦についても「最後のユニフォームになる覚悟」と表現した。

 韓国ロッテの パク・ジュンヒョク団長は「阪神タイガースで優れた投手陣を育て上げてきた金村氏は、球団の長期的な発展に大きく貢献してくれる指導者だ」と高く評価した。

 金村氏はロッテ加入発表後、自身のインスタグラムでも移籍の経緯を説明。

「来年からKBO・韓国ロッテジャイアンツでコーチを務める決断をしました」と報告し、「阪神を退団して、もうユニフォームはいいかなとも思っていましたが、多くのありがたい話をいただき、最終的にロッテにお世話になることにしました」と心境をつづった。

 また韓国メディア「OSEN」は、「金村氏の名前が韓国で決してなじみのない存在ではない理由がある」と指摘。過去には 韓国プロ野球のサムスン・ライオンズと契約直前まで話が進んだものの、メディカルチェックで肘の異常が見つかり、入団が白紙となった経緯があったと伝えた。

 金村氏は「韓国料理も韓国ドラマも大好きで楽しみ」と語り、新天地での生活への期待とともに「ロッテ・ジャイアンツへの応援もよろしくお願いします」と日本のファンに呼びかけた。