男子プロテニス協会のATPは13日に公式サイトを更新し、2025年シーズンにおける選手たちの慈善活動を特集。世界ランク…

男子プロテニス協会のATPは13日に公式サイトを更新し、2025年シーズンにおける選手たちの慈善活動を特集。世界ランク2位のJ・シナー(イタリア)らが紹介された。
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24歳のシナーは今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)とウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の四大大会2勝を含む6度のツアー優勝を達成。
最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)では全勝優勝を果たし大会連覇を成し遂げ、今シーズンを締めくくった。
そのシナーはコート外でも精力的に活動しており、今年に「ヤニック・シナー財団」を設立。教育とスポーツを通じて子どもたちを支援することを目的としており、9月には財団のお披露目イベントも開催した。シナーは「子どもたちは僕たちの未来。恩返しがしたかった」と語り、スポーツ育成と児童教育の2分野に注力していく考えを示している。
シナーの他にも複数の選手が慈善活動に取り組んでいる。
世界ランク16位のA・ルブレフは、自身の財団を通じてローマのバンビーノ・ジェズ小児病院と提携し、恵まれない子どもたちへの医療支援を実施。5月には同病院を訪問し、医療スタッフや治療中の子どもたちと交流してプレゼントも贈った。これらの活動が評価され、今年の「アーサー・アッシュ・人道貢献賞」を受賞した。
世界ランク15位のH・ルーネ(デンマーク)は、支援を必要とする子どもたちの相談窓口を運営するデンマークの団体「ボーンズ・ヴィルコー」への支援を継続。寄付に加え、使用済みラケットやプライベートレッスンをオークションに出品したことを明かしている。
また、世界ランク4位のN・ジョコビッチ(セルビア)の財団はラコステと提携し、故郷ベオグラードに「ノヴァーク・ジョコビッチ・テニスコート」を開設。若者がテニスや教育、文化活動に触れられる場として活用されている。
このほか、メキシコ・アカプルコでは、2023年に発生したハリケーン「オーティス」からの復興支援が継続されており、ATP関係者らが協力し、被災した家族に73棟の新築住宅が提供された。
このようにATPツアーでは、コート上で結果を残す一方、多忙なシーズンの中でも慈善活動に力を注ぐ選手が数多く存在している。