2025年12月4日~5日にさわかみ S.LEAGUE 25-26 MASTERS TOUR 第2戦TRUST KAMO…
2025年12月4日~5日にさわかみ S.LEAGUE 25-26 MASTERS TOUR 第2戦TRUST KAMOGAWA MASTERS、続く12月5日~7日にはさわかみ S.LEAGUE 25-26 S.ONE 第3戦 鴨川プロが、千葉県鴨川市の東条海岸(通称:マルキポイント)で開催された。
大会期間中のコンディションは、前半は胸~肩サイズ、後半には腰~腹サイズまで落ち着いたものの、地形が決まりマルキらしい形の良いブレイクが続いた。
今年、日本国内で行われる最後のコンテストとあって、選手たちはそれぞれの想いを胸に、悔いのないヒートを展開した。
季節は12月。朝晩は冷え込み、日中も晴天ながら空気は冷たく、体調管理やウォームアップの精度もより重要になるタフなコンディションとなった。
安定感ある試合運びで山田桂司が優勝を飾る

今回はトライアルも同時開催され、舟橋大吾、大貫克也、小野誠、牧野優介の4名が本戦 R1 を勝ち上がり、見事マスターズプロ公認を獲得した。なかでも舟橋大吾はセミファイナルまで駒を進め、快進撃を見せた。
北海道で行われた開幕戦を制した河野正和がまさかの一回戦敗退。さらにランキング2位の牛越峰統もセミファイナルで姿を消すなど、序盤から波乱の展開に。
そんな中、ファイナルへ勝ち進んだのは、セミファイナルで11.30の高得点を叩き出した脇田貴之、浦山哲也、そして山田桂司。加えて、北海道戦で“わずか2本しか乗れずに敗退”という悔しさを経験し、今大会に向けて意識改革を行い「粘り強さ」を手に入れた遠田真央の4名となった。
ファイナルの先制点を奪ったのは遠田真央。1本目で4.17をスコアするも、その後はなかなか次の波を見つけられず苦しい時間が続く。
一方の山田桂司は、3本目に6.17、続く4本目にも5.60をまとめ、ヒートをリード。
脇田貴之も後半にギアを上げ、形の良いセットをつかむものの、エンドセクションで惜しくもワイプアウト。
浦山哲也はラストライドでクリーンな波をキャッチし、しっかりコンプリートしたが、スコアは6.67。わずかに逆転には届かなかった。
安定したヒート運びを見せた山田桂司が、マスターズ優勝を飾った。

山田桂司 ©︎S.LEAGUE
コンディション急変のウィメンズQF。野中美波と川瀬心那が先にSFへ

野中美波 ©︎S.LEAGUE
2日目の朝イチにはR2が行われ、その後の最終スケジュールにはQFが組まれていた。しかし、QF出場選手とコンテストディレクターが協議し、「できるところまで進めたい」という選手の意向を汲みつつ、波の状況によって途中でストップする可能性を共有した上で、QFの実施が決まった。
ヒート1は、安定感のあるライディングを続けた野中美波が堂々の勝ち上がり。
続くヒート2では、今シーズン好調を維持する川瀬心那が、波を的確に見極めながらセミファイナル進出を決めた。
しかし、潮の満ち込みによってヒートごとにコンディションが変化。
ヒート2の終盤には波のポテンシャルが落ち始めたことから、ヒート3とヒート4はファイナルデーへ持ち越される判断となった。
翌日のファイナルデーで行われたヒート3では、中塩佳那が乗った波をしっかり決め切り、セミファイナルへ。
ヒート4は、松田詩野が6.25ポイントのハイスコアをマークし、見事セミファイナルの最後の椅子をつかんだ。

川瀬心那 ©︎S.LEAGUE

松岡亜音 ©︎S.LEAGUE
激闘のウィメンズSF。緊張と集中がぶつかった準決勝

川瀬心那 ©︎S.LEAGUE
セミファイナルはヒート1は野中美波と川瀬心那の戦い。
川瀬心那が6.00ポイントをスコアしリードを奪う展開で始まった。
しかし残り10分を切ったところで、野中が8.00ポイントを決め、一気に逆転に成功する。
これでニードスコアが6.26ポイントとなった川瀬心那は、3マニューバーをしっかりまとめたライディングで6.35ポイントを獲得し、再び逆転。
すると今度は野中美波がニードスコア4.35ポイントの状況から、プライオリティを持って入った残り2分の波で5.25ポイントをスコアし、再度の逆転に成功。
接戦を制した野中美波が、見事ファイナルへの切符をつかんだ。
ヒート後のインタビューで野中は、「5.25を出した波では緊張で足が震えていて、2発目は体が思うように動かなかった」と振り返る。ただ、波のフェイスが張ってくれたことで立て直すことができたという。
インタビュー中も「まだ足が震えています」と語るほど、白熱したヒートだったことが伝わってきた。
ヒート2はは中塩佳那と松田詩野の戦い。
序盤、互いに波をつかみきれずスローな立ち上がりに。
中盤、先に仕掛けたのは中塩佳那。レフト方向の形の良い波をキャッチし、シャープなターンを重ねて7.25ポイントをスコアし、一気にリードを広げる。
その直後、松田詩野も反応。アップのライディングで4.15ポイントを獲得し、追走態勢に入る。
ニードスコア6.86ポイントの松田詩野は、ヒート終了間際にラストウェーブへ挑んだものの、スコアは4.75ポイントにとどき逆転ならず。
安定感のあるヒート運びを見せた中塩佳那が、ファイナル進出を決めた。

松田詩野 ©︎S.LEAGUE
野中美波が6.25 & 8.00で主導権を握り優勝へ

野中美波 ©︎S.LEAGUE
ファイナルは、野中美波と中塩佳那の2名による一騎打ちとなった。
1本目は2名とも決めきれない中、3本目で先に動いたのは野中美波。
セットの波をつかみ、バックサイドのワンマニューバーで6.25ポイントをスコアし、リードを奪う。
中塩佳那もすぐに反応し、フロントサイドでワンターンを決めて5.00ポイントをスコアし、食らいつく。
中盤に入ると、勝負の焦点は「2本目をどうまとめるか」という展開へ。
プライオリティを持った野中美波は、コンパクトなサイズながら3マニューバーをソリッドにまとめ、コンビネーションで8.00ポイントを叩き出す。
これにより、中塩佳那が必要とするスコアは9.25ポイントに。
中塩佳那はプライオリティを使い、質の高いターンを3つ重ねて5.25ポイントをスコアし、ニードを9.00ポイントに縮めるが、逆転には依然届かない。
残り10分、プライオリティは野中美波へ。
形の良い波が入り、激しい駆け引きの末にファーストプライオリティーを勿体ない野中美波がアップ。しかし肩がすぼむ波で、トップ2に入るスコアとはならず、プライオリティは中塩佳那に移動する。
残り時間も少なくなる中、中塩佳那は来た波に挑んだが、スコアは4.30ポイント。ニードを詰めるには至らなかった。最後まで集中力を切らさず、2本をしっかりとまとめ切った野中美波が、見事優勝を飾った。

野中美波 ©︎S.LEAGUE

野中美波 ©︎S.LEAGUE

中塩佳那 ©︎S.LEAGUE
逆転劇と圧巻のスコアが続出したメンズQF

金沢呂偉 ©︎S.LEAGUE
ヒート1は、伊東李安琉がヒート開始早々、1本目で7.50ポイントをスコアし主導権を握る。続けて3.50をまとめ、稲葉玲王をコンビネーションの状況に追い込んだ。
稲葉玲王も中盤に6.25ポイントを決め反撃するが、その直後に伊東李安琉が6.85ポイントを叩き出し、再び差を広げる。
プライオリティを持って稲葉玲王はチャンスを待ったものの、波は届かずタイムアップ。伊東李安琉がセミファイナル進出を決めた。
ヒート2は西慶司郎が先手を取り、序盤に2本をしっかりまとめてリードを作る。
しかし金沢呂偉がこのヒートのハイエストとなる6.75ポイントをマークし、ニードを4.50ポイントまで縮めめる。
その後も波を探したが逆転には届かず、西慶司郎が逃げ切った。
茅ヶ崎勢同士の対決となったヒート3は、佐藤魁が主導権を握る。
序盤から積極的に波に乗り、先手必勝の試合運びでリードを保ったままセミファイナルへ駒を進めた。
ヒート4は、西優司が残り時間約5分までノーライドという緊張感のある展開に。
しかし中盤、訪れたチャンスを逃さず6.75ポイントをスコアし、一気に形勢を変える。
プライオリティを持つ大音凜太はマークするも間に合わず、その直後に流れてきた波を西優司が見事にキャッチ。
ニードスコア3.00ポイントの状況から4.00ポイントをスコアし、逆転に成功した。
見事な逆転劇を演じた西優司が、セミファイナル進出を決めた。

佐藤魁 ©︎S.LEAGUE
西慶司郎、西優司がファイナルへ

西慶司郎 ©︎S.LEAGUE
セミファイナルヒート1は、伊東李安琉と西慶司郎の戦い。
序盤、伊東李安琉が5.50ポイントをスコアし先手を取る展開に。
一方、波を待っていた西慶司郎は中盤にセットをつかみ7.75ポイントを叩き出すと、続けてエアーリバースを決め6.00ポイントをスコア。
一気にリードを広げ、ヒートの流れを掌握した。後半は、西慶司郎がプライオリティを持ちながら時間を進め、伊東李安琉に必要なスコアは8.25ポイントと苦しい状況に。
ラストに入ってきた波もプライオリティを使ってしっかりブロックし、反撃のチャンスを与えなかった。試合巧者ぶりを見せた西が慶司郎、堂々とファイナル進出を決めた。
ヒート2は、西優司と佐藤魁の戦い。
西優司が開始早々に8.00ポイントをスコアし主導権を握る。
バックアップも4.75ポイントをまとめ、序盤から安定したヒート運びを見せる。一方の佐藤魁は、3.50ポイントと3.00ポイントでスコアが伸びず、ニード9.25ポイントと苦しい展開に。
終盤には、西優司がアンダープライオリティの状況からバックサイドで2マニューバーを決め7.00ポイントをスコア。
バックアップを塗り替え、佐藤魁をコンビネーションに追い込んだ。
そのまま時間切れとなり、西優司がファイナル進出を果たした。

佐藤魁 ©︎S.LEAGUE

伊東李安琉 ©︎S.LEAGUE
会場を沸かせた9.00。三男・西優司が兄を破りS.ONE今季2勝目

西優司 ©︎S.LEAGUE
ファイナルは西慶司郎と西優司の兄弟対決に。
最初に動いたのは三男の西優司。
1本目で5.00ポイントをスコアし、ヒートの流れをつかみにいく。
対する次男の西慶司郎は、プライオリティを持ってアップしたものの、波のポテンシャルが伸びず4.25ポイントに留まる。
その直後、西優司が再び波をつかむと、キレのあるターンで魅せ、今大会のハイエストとなる9.00ポイントを叩き出した。
これで、西慶司郎に必要なスコアは9.75ポイントと苦しい状況に。
逆転を狙って2本目の波を探し続けたが、チャンスは訪れないまま試合終了。
見事、西優司が今シーズン S.ONE で2勝目を挙げた。

西慶司郎 ©︎S.LEAGUE

西優司 ©︎S.LEAGUE優勝インタビュー
兄弟でのファイナルについて語るシーンが印象的だった。
西慶司郎が「今回は2位だったけれど、ランキングはキープできている」とコメント。
兄弟で高め合いながら戦い続ける姿勢に、今後の展開への期待が高まるフィナーレとなった。
国内最終戦を終え、舞台はバリと一宮の最終決戦へ

©︎S.LEAGUE
今年、日本で行われるS.LEAGUEの試合は今大会で締めくくられた。
しかし、選手たちのシーズンはまだ終わらない。
S.ONE SHORT #4 が 2026年3月31日〜4月4日、インドネシア・バリ島クラマスで、そしてシーズンの最終決戦となる GRAND FINALS SHORT が4月21日〜25日、千葉・一宮で開催される。
今回の鴨川で見せた勝負強さ、対応力、そして選手たち一人ひとりが持つ“物語”は、間違いなく次の舞台へとつながっていく。
残り2戦、タイトル争いはさらに激しさを増し、誰が頂点に立つのか—。
その行方から目が離せない。
TRUST KAMOGAWA MASTERS 結果
優勝:山田桂司
2位:浦山哲也
3位:脇田貴之
4位:遠田真央
鴨川プロ 結果
《ショートボード男子》
優勝:西優司
2位:西慶司郎
3位:伊東李安琉、佐藤魁
《ショートボード女子》
優勝:野中美波
2位:中塩佳那
3位:川瀬心那、松田詩野
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